1.
本当の絆とは何なのか。それは、生きていくために、食べていくために力を合わせて働くこと。そこで初めて人間同士の絆は生まれるのです。物を買うことや遊ぶことからは、真の絆は生まれない。生きるためにお互いが助け合うという心にしか、絆は宿らないのです。
鷲田清一
2.
右肩上がりの時代は、もうとっくに終わりました。これからは生活を悪戯に膨張させるのではなく、生活の質を高めていくこと。それが成熟した社会のあるべき姿です。
鷲田清一
3.
生きていくために不要な物。こんなものにいつまでも執着してはいけない。
鷲田清一
4.
自分がわかっていないことがわかるということが一番賢いんです
鷲田清一
5.
「手応え」とか「真剣さ」は、仕事にだけでなく、遊びにも同じように要求される。それを欠いた遊びは退屈である
鷲田清一
6.
「明日は良くなる」と思えない中で若い人が地方に目を向け始めたことにリアリティーを感じる
鷲田清一
7.
「そこに居てくれること」で救われるのは誰か?
鷲田清一
8.
生きること、老いることの意味。現代はそういう問いを抱え込んでいる
鷲田清一
9.
わたしってだれ?じぶんってなに?じぶん固有のものをじぶんの内に求めることを疑い、他者との関係のなかにじぶんの姿を探る
鷲田清一
10.
現代は待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。私たちは、意のままにならないもの、どうしようもないもの、じっとしているしかないもの、そういうものへの感受性をなくしはじめた
鷲田清一
11.
成熟というのは、未熟さを守ること
鷲田清一
12.
教養とは「何が大事で何が大事でないか」という価値判断、「絶対いる」「あったらいい」「端的になくていい」「絶対あってはならない」というのを即断せずに持続させるのに必要な「知性の体力」である
鷲田清一
13.
リーダーシップとおなじくらい、優れたフォロワーシップというものが重要になってきます。
自分たちが選んだリーダーの指示に従うが、みずからもつねに全体を見やりながら、リーダーが見逃していること、見落としていることがないかというふうにリーダーをケアしつつ付き従ってゆく、そういうフォロワーシップです
鷲田清一
14.
上司の命を待つのではなく、一人一人が自分の頭で考え、へこたれずに行動できる組織がいちばん活力があるのです
鷲田清一
15.
リーダーがいなくていい組織を作れるのが真のリーダーだと言えるかもしれません
鷲田清一
16.
だれもがリーダーになりたがるような社会はすぐに壊れる
鷲田清一
17.
一つの専門性は他の専門性とうまく編まれることがないと、現実の世界でみずからの専門性を全うすることができない
鷲田清一
18.
引っ張っていくリーダーではなく、社会全体への気配りや目配りができ、退却戦もいとわない。それが今の時代に求められるリーダーだと思います。「しんがり」を務めるリーダーの役割です。
鷲田清一
19.
細かな領域を知っている人が専門家だと思ったら誤解です。どんな問題を与えられても一緒に考えてくれる人、それが本来の専門家だと思います。
鷲田清一
20.
自分なんてわからなくていい。自分らしさなんてわからなくて当たり前。
鷲田清一
21.
問いはみなさんの内側にあるだけでなく、掘り下げていけば社会のさまざまな困難にも接続していきます
鷲田清一