1.
人間は書物のみでは悪魔に、労働のみでは獣になる。
徳冨蘆花
2.
欠点は常に裏から見た長所である。
徳冨蘆花
3.
人間の目的は、富士山に登るようなものじゃと俺は思う。登りゃ登る程急峻困難になって来る。
徳冨蘆花
4.
幸福は心の貧しきにある。感謝は物の貧しきにある。
徳冨蘆花
5.
新しいものは常に謀反である。我等は生きねばならぬ。生きる為に謀反をしなければならぬ。
徳冨蘆花
6.
とかく人間は忙しい時ほど仕事がよくできる。
徳冨蘆花
7.
死んで誰一人泣いてくれるものもないくらいでは、生きがいのないものだね。
徳冨蘆花
8.
人は愛せずして生きることができず、また、愛されずして生きることはできない。
徳冨蘆花
9.
謀反を恐れてはならぬ。謀反人を恐れてはならぬ。自ら謀反人となるを恐れてはならぬ。新しいものは常に謀反である。
徳冨蘆花
10.
あまり多く果実をつくるの枝は折る。
徳冨蘆花
11.
人間の第一職分は、自家の天職を探求するのが第一で、その天職をどこまでも遂行するのが、第二の本分であろう。
徳冨蘆花
12.
人は生きなければならぬ。生きるためには戦わなければならぬ。名は掲げねばならぬ。金は儲けなければならぬ。命がけの勝負はしなければならぬ。
徳冨蘆花
13.
世にも強きは自ら是なりと信ずる心なり。
徳冨蘆花
14.
人間は何故死ぬのでしょう。千年も万年も生きたいわ。
徳冨蘆花
15.
肉体の死は何でもない。恐るべきは霊魂の死である。
徳冨蘆花
16.
断崖、断崖、人生到る処斯断崖多し。
徳冨蘆花
17.
地位ができたら気焔は無くなる。
徳冨蘆花
18.
人が自己の立場を知らぬほどあわれむべき事はあるまいと思う。
徳冨蘆花
19.
永遠の二字は、海よりもむしろ大河のほとりにあって思う。
徳冨蘆花
20.
土の上に生(うま)れ、土の生(は)むものを食うて生き、そして死んで土になる。
徳冨蘆花
21.
世渡りの道に裏と表の二条ある。
徳冨蘆花