1.
自分にも、口を塞がれても歌が溢れてくるときがあった
俵万智
2.
心が揺れるときに短歌が生まれる
俵万智
3.
歌詠みは手を替え品を替え、ことばを駆使して真実を伝えようとするし、真実を伝えるためなら嘘もつく
俵万智
4.
短歌は日記よりも断然、手紙に近い
俵万智
5.
私は人に対して、減点法ではなく加点法なんです。誰かと出会ったとき、最初はゼロで、そこからどんどん加点されて人を好きになってゆくタイプ
俵万智
6.
私は全肯定をやりたい派で、それは短歌の世界では、かなりチャレンジングなこと
俵万智
7.
批判精神がないといわれたとき、何、その否定して何ぼみたいなのってどうよ、全肯定だって歌はできるという気持ちになった
俵万智
8.
私は、やはり歌にするなら、自分の発見した喜びを伝えたい
俵万智
9.
歌を詠むことで、日常に立ち止まる時間が生まれ、言葉にするために、もう一度味わい直すことができる
俵万智
10.
歌とは五七五七七の言葉だけを指すのではなく、歌を詠む過程、歌のある人生を含めて短歌
俵万智
11.
自分の生きてきた人生を見つめ直し、味わい直し、なんだったのかと問い直す作業が、まさに歌を詠むこと
俵万智
12.
「あっ、今の感じを五七五七七にしたらどうなるかしら」と、小さなときめきや気づき、不思議に思ったこと、暮らしのなかで感じた何かしらに対して立ち止まり、言葉にする過程で深く味わい直すことになる
俵万智
13.
短歌のことを知りたい、短歌を作ってみたいという人がいたら喜んでおせっかいをしに行きたい
俵万智
14.
これまで手がけてきた仕事はどれも、短歌の素晴らしさを伝えることに尽きます。短歌を軸にする姿勢は今後も変わりません
俵万智
15.
一つ一つ吟味して言葉を紡ぐことの面白さに気付いた人たちが短歌を続けてくれている
俵万智
16.
現代って、情報過多で“言葉まみれ”になっているけれど、その中から大事な言葉を見分ける力がすごく試されてる時代
俵万智
17.
歌を作っているからこそ、日常の小さなときめきに立ち止まれる
俵万智
18.
五七五七七という型があることで、そこに身を委ねて、自由に言葉を探してくれば、型がなんとかしてくれるっていう安心感のようなものがある
俵万智
19.
短歌って道具は言葉だし、技術は日本語ができること。すぐに始められるし、誰でも名歌を作れる可能性がある
俵万智
20.
短歌は、詠まれた時代の一つの証言という側面
俵万智
21.
「この味がいいね」と君が言ったから、七月六日はサラダ記念日
俵万智