1.
私が綴ってきたたたかいのドラマは、過ぎ去った誰かの記録ではなく、きょうを切り開くあなたの道標であっていただきたい
森英恵
2.
きのうの自分を乗り越えて、日々新しく、前に前に進んでいくことです。
森英恵
3.
時代を変えていくのは、常に人間なのです。次はあなたが、やり遂げようとする強靱な「意志」と尽きない「好奇心」を胸にたたえて、あなたの世界で、誰も見たことのない新しい扉を開いていってください
森英恵
4.
私のように世界で〝たたかって〟きたと自負する人間から見ると、日本という国はやはり均質ですし、いろいろな意味で守られた穏やかな世界です。そこでは、世界を見据えてたたかうことは、とても至難なことなのかもしれません
森英恵
5.
若い人たちには、周囲を見回して無難に生きようとするのではなく、自分の今いる場所をしっかりと踏みしめながら、積極的に社会に関わっていこうとする生き方を大事にしていただきたい。その先に、世界に関わっていける自分の舞台もあると思うからです
森英恵
6.
いいものを持っているということと、それを人に伝えられることは別次元の問題です。黙っていてもわかるというのは通用しません。個人においても、あるいはビジネスや政治の世界でも、きちんと意思を伝え、また相手の思いを理解するということは重要な問題です
森英恵
7.
誰かのようになるのではなく、自分が背負っているものの価値を、きちんと咀嚼し表現してきたこと。そこが、西洋の人びとにも認められたのでしょう
森英恵
8.
彼らは、毛皮や刺繍などで豪華に飾り立てていく〝プラス〟の感覚。対する私は、作っていくうちに余分なものを削ぎ落としてコアな部分を探求する〝マイナス〟〝引き算〟の感覚でした
森英恵
9.
仕事の価値観や形態が変化していくのはやむを得ないとしても、どんな形であれ対価として収入を得る以上、やはり「プロ意識」を持つことが大事だと私は思います
森英恵
10.
揺るぎない「志」と、尽きない「好奇心」、絶えざる「努力」があったからというしかありません。
森英恵
11.
ファッションを熾烈なビジネスとするアメリカでたたかった10年は、華やかさだけではありませんでした。自分の創造性よりも、商品としての価値のほうが優先される懸念もありました。
私の名前はすっかり「マダム・バタフライ」として有名になりましたが、少しでも蝶を使わないと、「あなたの蝶々はどうしたの?」と心配されます
森英恵
12.
芯の強い日本女性の美徳が、まったく理解されていない
森英恵
13.
服を着こなす決め手は、容姿ばかりではない
森英恵
14.
おしゃれとは、楽しく、よりよく生きること。
森英恵
15.
着る人の精神性や、感受性が服を引き立たせる
森英恵
16.
歳のことなんか考えたことないわ。世の中や人がどう変わっていこうとしているのか。何時も考えています
森英恵
17.
「品」というものはとても大事です。私は部下たちにはいつも品格を大事にするように言っています。
森英恵
18.
NYに行った時、NYのデパートで日本製品は一番ランクの低い階にてみすぼらしいものが1ドルという価格で安く売られているだけでした。その時から私は、最高のモノを日本の素材で作ってもっと良い階層にて商品を並べさせてやる、と決意しました。
森英恵
19.
自分が作った服を、喜んで着てもらうことが生きる原動力です。
森英恵
20.
ここまで長く続けてこられたのは、好奇心を磨いていたからでしょう。
大切なのは心のアンテナ。これは、前を向いて走り続ければ、風を受けて大きく開くし、後ろを振り向いてしまうと、たちまち縮んでしまうのです
森英恵
21.
自分のルーツをしっかりとおさえて、それを海外でも持ち続けること。宣伝するという意味ではなく、そのルーツを時代に先駆けて見せていくことが大事ですね。
森英恵