1.
苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし。
徳川光圀
2.
九分に足らば、十分にこぼるると知るべし。
徳川光圀
3.
欲と色と酒を敵と知るべし。
徳川光圀
4.
誕生日は、最も粗末な食事でいい。この日こそ、母を最も苦しめた日なのだから。
徳川光圀
5.
生くべきときに生き、死すべきときに死す。死をもって証明するしか方法がないときにはじめて切腹するわけであって、苦しきを逃れるための自殺は、卑怯なだけである。
徳川光圀
6.
どれほど質のよい甲冑を身につけ、どれほど堅固な城郭にたてこもっても、士卒の心が離ればなれになってしまったのでは、役に立たない。
徳川光圀
7.
結局は、殿の御恩に感じた者が、刀や脇差のように身の護りとなり、怨みを含んだ者が、鞘走って怪我のもとを作ることとなる。ひたすら、御恩に感じ、怨みを含ませないように、常々心づけて士卒を召使われることが大切である
徳川光圀
8.
おざなりの情愛は、人にも馬にも害をもたらす。
徳川光圀
9.
主人と親とは無理なる物(理屈が通らないもの)と思え。下人は足らぬものと知るべし
徳川光圀
10.
掟を恐れよ 火を恐れよ 分別なき者を恐れよ 恩を忘れることなかれ
徳川光圀
11.
分別は堪忍にあるべしと知るべし
徳川光圀
12.
一騎で立ち働くことは、匹夫の勇であるから、大した御用にも立たぬ。
徳川光圀
13.
人の身に近い宝としては、刀や脇差にまさるものがないが、その鞘が走って、手足を切るようなこともある。士卒も、これと同様に、身の護りとなる宝ではあるが、鞘が走って怪我をすることがないように、人をよく見立てて召使うことが肝要である
徳川光圀
14.
大将の宝とすべきものは、堅固な城郭と、札のよい甲冑、この二つよりほかにはない。けれども、常々召使っている侍たちは、すなわち、その城郭や甲冑にほかならないのである。
徳川光圀
15.
人の上に立ち、力を握った者は、ともすればその力がなんであるかを忘れ、その力のみに執着する。それが間違いの元じゃ。力は国のため、民のために使うもの。己のためだけに使うものではない
徳川光圀
16.
お化粧だけでは綺麗になりません。心の持ち方ひとつです。まず困っている人がいたら助けてあげなさい。ただ、そのお返しを求めてはいけません。それといつも笑顔を忘れない。他人を悪く思わない。そうすればきっと綺麗になりますよ
徳川光圀
17.
朝寝をすべからずの長座すべからず
徳川光圀
18.
時に己の心に正義の秤をもって上役の命を計り直す。そんな勇気を持ち合わせたいものじゃのう
徳川光圀
19.
殉死は頼房公には忠義だが、私には不忠義ではないか
徳川光圀
20.
いつもその日限りと覚悟して生きてきた。屋敷を出るとき、再び戻るとは考えなかった。
徳川光圀
21.
小さき事は分別せよ、大なる事に驚くべからず
小さいと思える事でも、よく考えて処理せよ、大きな事であっても慌ててはならぬ
徳川光圀