1.
世界は舞台だ、誰もが一役演じなきゃならん
アントーニオ
2.
悪魔でも聖書を引くことができる。身勝手な目的のために。
ヴェニスの商人
3.
邪悪な者が神聖な言葉を証拠として引き合いに出すのは悪党が頬に微笑を浮かべるようなもの、見かけはきれいだが芯は腐ったリンゴだ。
ヴェニスの商人
4.
契約通り肉を一ポンド取るがよい。だが、血は一滴も流してはならぬ
ヴェニスの商人
5.
きみは世の中のことをあまり気にしすぎるのだ。世間というやつは、くよくよすればするほど、ままならぬものさ。
ヴェニスの商人
6.
世の中には妙なやつがいて、顔中一杯に薄皮をかぶり、まるで澱んだ水溜りよろしく意固地に押し黙っているが、それというのも世間から、分別がある、落ちついている、考え深いなどと評判をたてられたいだけのこと
ヴェニスの商人
7.
この世は一つの世界だよグラシアーノ、誰もが自分の役をこなさなきゃならない舞台なのさ。僕のは悲しい役だよ
ヴェニスの商人
8.
外観というものは、一番ひどい偽りであるかもしれない。世間というものはいつも虚飾にあざむかれる
ヴェニスの商人
9.
輝くもの全てが金ではない。
ヴェニスの商人
10.
彼はなにも口をきかないってだけで利口者で通ってるんだ。
ヴェニスの商人
11.
己の子どもを知るは賢い父親だ。
ヴェニスの商人
12.
自分の夫を選ぶのに、ただ浅はかな娘心に浮かされて、見た目の好悪で品定めをしようとは思いませぬ
ヴェニスの商人
13.
世にむきだしの悪というものはない、かならず大義名分を表に立てているものだ
ヴェニスの商人
14.
慈悲は強いられるべきものではない。恵みの雨のごとく、天よりこの下界に降りそそぐもの。そこには二重の福がある。与えるものも受けるものも、共にその福を得る。
ヴェニスの商人
15.
美人を見るがいい、知れたこと、美しさもまた脂粉の目方で売り買いでき、その目方ひとつで世にも不思議な奇跡が起る。つまり、顔に塗るものに目方をかければかけるほど、尻はますます軽くなるというわけだ。
ヴェニスの商人
16.
プロっていうのは、今日のためじゃなくて明日のために仕事ができる人
ヴェニスの商人
17.
どんな朴念仁でも聖人でも、またどんなに乱暴な男でも、音楽を聴いているときだけは心が改まる。おのれのうちに音楽を持たざる人間、美しい音の調和に心うごかぬ人間、そんなやつこそ謀反、陰謀、破壊に向いているのだ。
ヴェニスの商人
18.
縛り首と連れ合い探しは運まかせ
ヴェニスの商人
19.
大枚の儲けを邪魔しやがって、わしが損をしたといっては嘲笑い、わしが得をしたといっては嘲り、われらユダヤの民を嘲弄し、わしの商売を妨げ、わしの友情には水を差し、敵の憎しみは煽り立てーー何のためだ?ただ、わしがユダヤ人だからという、ただそれだけのため。
ヴェニスの商人
20.
そう、確かに、見かけと中身とは、往々にして似ても似つかぬ。人はいつでも、見た目の美しさに、つい欺かれるもの。
ヴェニスの商人
21.
おれはユダヤ人だ。ユダヤ人には目がないかよ、ユダヤ人には手がないかよ、五臓六腑、四肢五体がないかよ、感覚、感情、情熱、それもないかよ。
キリスト教徒とおなじものを食ってるんだよ、おなじ武器で負傷もすれば、おなじ病気にもかかってる。おなじ治療を受けて、治しているじゃないか、おなじ冬の寒さや、夏の暑さを感じないとでもいうのかい?
ユダヤ人は針で刺されても血が出ないとでも?くすぐられても笑わないとでも?毒を飲まされても死なないとでも?
で、あんたらにひどい目に遭わされても、復讐しちゃいけないとでもいうのかい?
ヴェニスの商人