1.
こうしているのがこれが君、人生かね。
島崎藤村
2.
この世にあるもので一つとして過ぎ去らないものは無い。せめてその中で誠を残したい。
島崎藤村
3.
今日まで自分を導いてきた力は明日も自分を導いてくれるだろう。
島崎藤村
4.
人間のためと言いましても、自分のすぐ隣にいる人から始めるよりほかに仕方がない。
島崎藤村
5.
人の世に三智がある。学んで得る智、人と交わって得る智、みずからの体験によって得る智がそれである。
島崎藤村
6.
古いものを壊そうとするのは無駄な骨折りだ。ほんとうに自分等が新しくなることが出来れば古いものは壊れている。
島崎藤村
7.
親はもとより大切である。しかし自分の道を見出すということはなお大切だ。人は各自自分の道を見出すべきだ。
島崎藤村
8.
わたし達の急務は、ただただ眼前の太陽を追ひかけることではなくて、自分等の内に高く太陽をかかげることだ。
島崎藤村
9.
明日は、明日はと言って見たところで、そんな明日はいつまで待っても来やしない。今日はまた、またたく間に通り過ぎる。過去こそ真だ。
島崎藤村
10.
人力の限りあるを知るのが自信だ
島崎藤村
11.
ユーモアのない一日は、極めて寂しい一日である。
島崎藤村
12.
結婚するのに精神の勇気を要するならば別れるのにとってはなおさら精神の勇気を要する。
島崎藤村
13.
同じ一つの時代にもひき潮の時期があり、さし潮の時期がある。四季が循環するように、冷熱は一代の人の心を従来してやまない。
島崎藤村
14.
好い笑いは、暖かい冬の陽ざしのようなものだ。誰でも親しめる。
島崎藤村
15.
一生に秘訣とはこの通り簡単なものであった。「隠せ」―戒はこの一語に尽きた。
島崎藤村
16.
人間も憤怒を抑えないうちは、本当に自然を友とすることはできない。
島崎藤村
17.
すべて、徹底を願うことは、それにともなう苦痛も多い。しかしそれによって与えられる快感は何ものにも見出すことが出来ない。
島崎藤村
18.
生命は力なり。力は声なり。声は言葉なり。新しき言葉はすなわち新しい生涯なり。
島崎藤村
19.
何が辛いと言ったって、用がなくて生きているほど世の中に辛いことはない
島崎藤村
20.
お伽噺の無い生活ほど、寂しい生活は無い
島崎藤村
21.
文章を添削することは心を添削することだ。その人の心が添削されない限りは、その人の文章が添削されようがない。
島崎藤村