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走れメロス(太宰治) 珠玉の名言・格言21選

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ドラマ・書籍の名言
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1.

メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らして来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった

走れメロス

2.

若い時から名誉を守れ

走れメロス

3.

私にはいのちの他には何も無い。その、たった一つの命も、これから王にくれてやるのだ

走れメロス

4.

人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ

走れメロス

5.

一番きらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ

走れメロス

6.

友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな

走れメロス

7.

私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして死なせて下さい

走れメロス

8.

罪の無い人を殺して、何が平和だ

走れメロス

9.

私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。

走れメロス

10.

おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった

走れメロス

11.

勇者は、ひどく赤面した

走れメロス

12.

亭主との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ

走れメロス

13.

中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ

走れメロス

14.

正義だの、真実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。人を殺して自分が生きる。それが人間世界の定法ではなかったか

走れメロス

15.

私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ!メロス

走れメロス

16.

肉体の疲労恢復と共に、わずかながら希望が生まれた。義務遂行の希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である

走れメロス

17.

セリヌンティウス。私を殴れ。ちから一ぱいに頬ほおを殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君がもし私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁ほうようする資格さえないのだ。殴れ

走れメロス

18.

愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。おまえは、稀代の不信の人間、まさしく王の思う壺つぼだぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎えて、もはや芋虫ほどにも全身かなわぬ。

路傍の草原にごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐れた根性が、心の隅に巣喰った。

走れメロス

19.

私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます

走れメロス

20.

疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ

走れメロス

21.

走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題ではないのだ。人の命も問題ではないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいもののために走っているのだ

走れメロス