1.
技術の上手下手ではない。その心が人をうつのだ
小澤征爾
2.
その場でふりかかってきたことを、精いっぱいやって、自分にできるかぎりのいい音楽をすることによって、いろんなことがなんとか運んできた
小澤征爾
3.
予測がつかないけれども、ただぼくが願っていることは、いい音楽を精いっぱい作りたいということだけだ
小澤征爾
4.
音をただ並べるだけでは音楽にならないわけで、どうやって作曲家が紙に書いたものを音楽に戻すかと、ここのことですよね
小澤征爾
5.
言葉ができないと不自由ばかりですけれど、一つよかったのは、海外で指揮する時に私は喋らないんです。喋れないから。言葉が堪能だと、説明しすぎてしまうでしょ。説明の多い指揮者はよくないんですよ
小澤征爾
6.
建築はもちろんですけれど、音楽も生活と結びついています。だから、(外国で)暮らさないと、本当の音はわからない
小澤征爾
7.
テレビで見たり、インターネットで調べたりで世界を知った気持ちになってしまう。確かに私たちが若い頃よりもはるかに海の向こうの情報は入ります。でも、それは他の誰かの体験であって、自分自身の経験ではありません
小澤征爾
8.
日本製の地球儀を眺めると、日本が赤く塗られていますでしょ。世界全体から見ると、日本語圏はあれっぽっちです。そこだけの価値観で一生を過ごすのは、もったいないですよ
小澤征爾
9.
親の方が子供から得ることがよっぽど多いですよ。それと同じで、教えるということはとても勉強になる
小澤征爾
10.
僕は「東洋人と西洋人は違う」ってはっきり言いました。だけど、どっかではつながっているんだと思う。世界共通、人間の感情は
小澤征爾
11.
僕が思うこの悲しみは、この人たちとは違うんだ、と思ってはやってはいないんですよ
小澤征爾
12.
音楽は、非常に「個」の強いものです。一人一人の経験の中から、じわじわっと出てくる
小澤征爾
13.
実際にその悲しみを体験しなくても、そういう悲しみが人生の中にあるってことを、わかっただけでもだいぶ違う
小澤征爾
14.
集中力っていうのは、天才のものじゃないんだ。訓練だ
小澤征爾
15.
楽譜に書いてある通り、非常に几帳面にやって、規則に合ったことをやって、「はい、これで終わり」の演奏会をされたら、みんなバカバカしくなって、音楽会に来なくなっちゃいますよ
小澤征爾
16.
言葉よりも音楽の場合はね、本当にニュアンスの差がちょっとで違うから、幅というか高さなのか知らないけど、奥深いんですよ。それを指揮者の場合は、意識してやっておかないと、味が出ないっていうかね
小澤征爾
17.
これまで生きて、悲しみを味わった経験。悲しみは、人から教われないからね。自分でわかんなきゃ、わかんないわけだから
小澤征爾
18.
日本人がどこまで西欧音楽を理解できるかという壮大な実験をしてきた
小澤征爾
19.
音楽の本質は公約数的なものではなく、非常に個人的なもので成り立っていると思う
小澤征爾
20.
本当の音楽をしていれば、絶対に報われないということはない
小澤征爾
21.
できる者ではなく、最低の者のレベルを上げることこそ教える者の技である
小澤征爾