1.
愛しているって連呼しても全然信用できないよね。どうやって、愛しているとか、好きという言葉を使わないで、それを伝えることができるか。それが分かれば、歌になる。
松本隆
2.
お金には換算できない余白みたいなものが文化になるんです。その文化が非常に希薄になりましたね
松本隆
3.
昭和には、平成にはない活気、夢があったし、色もあった。色鉛筆で例えると、26色とか52色とかね。青にもいろんな青がありました。いま青っていうと、ひとつしかないでしょ。
松本隆
4.
「人生は積木である」と思うんだよね。とにかく、一つ一つのことを丹念に積み上げていくこと、下手でもいいから。
松本隆
5.
(詞はどこから書くんですか?という質問に対し)そういうのってさー、考えること自体、不自然じゃない。不自然なこと全部潰していっちゃうわけ。そうすると、自然になるからさ。
松本隆
6.
何かのために何かをするっていうのは、ネタを仕込むために本を読むとか、それをやると不自然だから。そういう不純な動機で得た知識ってのはさ、不純な作品しか生まない。それは、やっちゃいけないことのひとつ。
松本隆
7.
僕は、量ではなく、深みと高みを追求した音楽を作り続けたい。
松本隆
8.
技術は忘れたほうがいいと思う。忘れるんじゃなくて、スキルは高ければ高いほどいいわけ。語彙(ごい)は人よりも、何十倍知ってるほうがよりアドバンテージがいい。でも、覚えたあとは忘れちゃいなさいってこと。
松本隆
9.
絶対ハウツーで書けない。ハウツーで書ける事って、ものすごく浅いことなの。
松本隆
10.
自分のアンテナを常に磨いていれば 、どんなに時代が変化してもそれに対応できる。 アンテナを磨くとはどういうことかっていうと、感受性を鋭くしていること。 そうしたら時代がどんな変化をしようとも 対応できるわけ。 それも、自然体でね。
松本隆
11.
まっ白なところが僕のいい所だと思う。時代を映し出す鏡ではありたいと思う
松本隆
12.
とにかく、脳の中に全部入れちゃうわけ。それでしばらく放っておくと自然に振り分けられて、必要なものと、必要じゃないものに振り分けられる。そうすると、自分の中で何をしたらいいかという方向性が見えてくる。それは自然だと思う。
松本隆
13.
僕の詞は時を越えます。全然平気。今、40年耐えたわけじゃないですか。あと、どれくらいたえられるかね。
松本隆
14.
年をとるからといって、何も失うわけではない
松本隆
15.
チャートには出なくても、本当に価値がある作品は後世に残っていきます。だから、その場限りのヒットを目指すのは意味がないことだと思う。
松本隆
16.
チャートの1位をとらなくても良い作品というのは自分の中にたくさんあります。「風をあつめて」がセールス的に一番売れた「硝子の少年」(KinKi Kids)よりも価値が無いなんて誰も思わないだろうし、僕自身も売れた作品=自分の代表作だっていう意識は全然無い。
松本隆
17.
僕は大きな組織をバックに持たず、芸能界とは適度な距離を保ちながら野武士のようにフラフラと音楽を作り続けてきた存在。紫綬褒章のような公の表彰には生涯縁なんてないと思っていた
松本隆
18.
歌詞を作るうえでテーマになるのは人間の気持ちや生き方で、その世界観を大衆に伝えることが大切なんです。
松本隆
19.
1行目に気合を入れるというのは、ポップスを作るうえでどの曲でも気を付けていること
松本隆
20.
「上った坂は必ず下る」というのが僕の心の中にいつもあって、下るにしても誰かに引きずり降ろされるのはいやだった。
松本隆
21.
この先僕は、自分が好きだと思う人にだけ、いいと思う楽曲にだけ詞を書いていこう、そういうスタンスが心地いいな
松本隆