1.
自ら楽しみ、人を楽しませてこそ、人として生まれた甲斐がある。
貝原益軒
2.
自分が幸せか不幸せかは天命に任せなさい。人のせいなどにするものではありません。
貝原益軒
3.
志を立てることは大にして高くすべし。小にして低ければ、小成に安んじて成就しがたし。天下第一等の人とならんと平生志すべし。
貝原益軒
4.
善人にまじわれば、その善を見ならい、善言を聞き、わがあやまりを聞きて、益多し。悪友にまじわれば、はやく悪にうつりやすし。
必ず友をえらびて、かりそめにも悪友に交わるべからず。
貝原益軒
5.
養生の要は、自ら欺くことをいましめてよく忍にあり。
貝原益軒
6.
言語を慎んで無用の言葉をはぶき、言葉数を少なくしなさい。喋れば喋るほど気を減らし、また気が高ぶる。大きく元気を損なってしまう。
言語をつつしむ事も徳を養い、身を養う道である。
貝原益軒
7.
知っていてもそれを行動に移さないのであれば、知らない者となんら変わりは無い。
貝原益軒
8.
命の長短は身体の強弱よりも、慎みを持って生きるか、欲望のままに生きるかによる所が大きい。
貝原益軒
9.
人に礼法があれば、それは川に堤防があるようなものだ。堤防さえあればたいてい氾濫の害はなく、人に礼法あれば悪事は生じない。
貝原益軒
10.
朝早く起きるは、家の栄えるしるしなり。遅く起きるは、家の衰える基なり。
貝原益軒
11.
老人は一日をもって十日として日々楽しむべし、常に日を愛惜して一日もあだに暮らすべからず
貝原益軒
12.
喜びの時も怒りも時も何も行動をしてはいけない。喜びもやみ、怒りもやみ、平常心を取り戻した後に事を行なうようにしなさい。
貝原益軒
13.
心は常に楽しませてあげなさい。苦しめてはいけません。
貝原益軒
14.
60歳までに 種を蒔く。 そして60歳を過ぎたら 人生の収穫期に 入りなさい。
貝原益軒
15.
命が短ければ、天下四海の富を得ても使う時間が無く、どれほどの財産も意味をなさない。自身を律し、健やかに身を保ちて長命になる事ほど大いなる福はない。
貝原益軒
16.
人生まれて学ばざれば生まれざるに同じ。学んで道を知らざれば学ばざるに同じ。知って行わざれば知らざるに同じ。
貝原益軒
17.
長生すれば、楽多く益多し。
貝原益軒
18.
すべてに完璧を求めれば求めるほど、心は満たされず不満にさいなまれる。ここからいろいろな問題が起こってくるのだ。
貝原益軒
19.
養生の術は先ず心気を養うべし。
貝原益軒
20.
養生の要は、自ら欺くことをいましめて、よく忍にあり。
貝原益軒
21.
つねに楽しんで日を送るがよい。人を恨んだり、怒ったり、身体を憂いなげきて心を苦しめ、楽しまないで、はかなく年月を過ごすことは惜しいことだ。
惜しむべき大切な年月を一日も楽しまないでむなしく過ごすことは、愚かというほかはない。
たとえ家が貧しく、不幸にして飢えて死んだとしても死ぬときまでは楽しんで過ごしたほうがよい。
貝原益軒