1.
現在幸福である以外に、幸福であることはあり得ない
池田晶子
2.
生きていることが素晴らしかったりつまらなかったりするのは、自分がそれを素晴らしいと思ったり、つまらないと思ったりしているからなんだ
池田晶子
3.
しなければならなくてする生活、生きなければならなくて生きる人生なんか、どうして楽しいものであるだろう。
池田晶子
4.
言葉には、万物を創造する力がある
池田晶子
5.
人を救うことが出来るのは言葉であって、その意味で言葉こそが命なのだ
池田晶子
6.
わからないものをわかろう、自分ではない他人をわかろう、この想像的努力のまたの名は、ほかでもない、愛である
池田晶子
7.
考えることは、悩むことではない。世の人、決定的に、ここを間違えている。きちんと考えることができるなら、人が悩むということなど、じつはあり得ないのである
池田晶子
8.
「価値ある情報」そんなものはない。情報にあるのは損得だけだ。
池田晶子
9.
人は倫理的に行為することはできない、倫理的であることしかできない。
池田晶子
10.
誰にとっても正しいことなのだから、お互いの正しさを主張しあって喧嘩になるはずもないということも、わかるよね。だから、本当のことを知っているということは、それ自体が自由なことなんだ。
池田晶子
11.
「自分」というのは、名前でなければ、身分でもない。体でなければ、心でもない。ないないづくしで、どこにもない。それが「自分」というものだけど、だからといって、自分など「ない」というのでもない。
何を「自分」と思うかで、その人の自分は決まっている
池田晶子
12.
結局のところ、「社会」というのは、複数の人の集まりという単純な定義以上のものではない。それ以上の意味は、人の作り出した観念だということだ。
池田晶子
13.
「本当にそう思う」ということと、「本当にそうである」ということは、違うことだと覚えておこう。でも、間違ったことを本当だと思ったって、間違ったことが本当になるわけじゃない。
池田晶子
14.
僕らが誰か人を信頼するのは、その人の考えがその人の生き方を裏切らず、その人の生き方がその人の考えを示している、そういうときだけだ。
池田晶子
15.
動物ではない人間にしかできないことは、その人のことを愛することが、自分を愛することである、そういう恋愛をすることだ。
池田晶子
16.
人は、自分を愛しているから嫉妬するんじゃなくて、愛していないから嫉妬するんだ。面白いもんだね。
池田晶子
17.
君を好きな人と同じ数だけ、君を嫌いな人がいる。そう思っていれば、間違いないだろう。誰にでも好かれようなんて、君が誰でもないのでなければ、不可能ってものだよ。
池田晶子
18.
感動するということは、共感するということに他ならないからだ。だから、ある天才の仕事に感動できるとしたなら、君は、天才だ。天才が何をしようとしていたのかを理解できるなら、君は天才だ。
池田晶子
19.
人に好かれようとするよりも、人を好きになる方が、断然面白いことだと思わないか。人の目を気にして、あれこれ自分を偽るよりも、あっこの人はステキだな、この人と友達になりたいな。そういう人を見つけて好きになる方が、はるかに楽しいことじゃないか。
池田晶子
20.
「あんたなんか死んじゃえ」という言葉は、他人を傷つけているようで、じつは自分を傷つけている。刃物になった言葉が、自分の中で、自分を傷つけていないはずがないじゃないか。
池田晶子
21.
私は、食べるために生きているのか、生きるために食べているのか。生きるためなら、何のために生きているのか。
池田晶子