1.
勇なるかな勇なるかな、勇にあらずして何をもって行なわんや
何をやるにしてもまず勇気が必要である。何かをやろうとすると必ず反対するもの、抵抗するもの、批判するものが出てくる。それに屈しない心、勇気が必要である
細井平洲
2.
学んだことを、よく考え、そして実行して、はじめて学んだという。
細井平洲
3.
自分から進んで働きかけることで、相手の心を動かす
細井平洲
4.
(上杉鷹山に)藩の人々の暮らしを立ち直らせて、豊かにしていくためには、まず自らが身を正しく修めて、絶えず努力して、自分の信じるところをつらぬいていかなければなりません
細井平洲
5.
勇気ですよ、勇気ですよ、勇気なくして、どうして政治ができるでしょうか。
細井平洲
6.
難しいことをやさしく。それも武士だけでなく一般庶民にも伝えたい
細井平洲
7.
学問はちょうちんだ
細井平洲
8.
民を泣かせるなた、まず自分が泣け
細井平洲
9.
(上杉鷹山に対し)あなたは山の上の一本松だ。風当たりが強い。しかしあなたは幹である。幹がひっくり返ると枝もだめになる
細井平洲
10.
子供というのは、いろいろと親のまねをします。それは、幼いときから、親のしぐさや話を見たり聞いたりしているからです。ですから、子供に善いことをさせようとするならば、まず親が善いことをして、見せるようにするのが当然です
細井平洲
11.
(子育てについて)人に、善いことと悪いことを判断して見分けることを教えなくて、善いことをしなさい、悪いことをしてはいけない、と言っても、その判断ができるものではありません
細井平洲
12.
苗木(なえぎ)のときにはすべて柔らかく、まっすぐにも育てられるし、曲げて育てることもできる。苗木のときから心を尽くして育てれば、その後はあまり苦労せずに、良い木に成長させることができる
細井平洲
13.
柔らかい苗木だからといって、無理に曲げたりして、自分の自由気ままに育てようとすれば、どんなに強い木であっても、傷ついて、やがて、成長したところで、ひねくれたり、ねじれたりして、役に立たない木になってします
細井平洲
14.
成長してから強くて堅い木になるものであっても、苗木のときは、皆柔らかくて弱いものであるから、大木の陰でなければ、風雨をしのいで育つことができない
細井平洲
15.
人にとって最も大切なことは「譲る」、「相手を思いやる」ことであり、反対に「思い上がり」、「相手のことを考えない自分中心の行い」が最も人の道にはずれたこと
細井平洲
16.
人と人との交わりにあっては、この思い上がりの気持ちをなくして、譲り合う気持ちをもてば、お互いの心が通じ合い、物事もうまく運ぶ
細井平洲
17.
上の者が、下の者からの働き掛けを待っていたり、年寄りが、幼い子から懐かれるのを待っていたりというようなことでは、年長の者からの働き掛け(施し)が何もないわけですから、年少の者が親しみをもつはずもありません。
このように、上の者が『下の者から働き掛けてくるべきだ』と待っていると、お互いがにらみ合っているような状態で、なかなか寄り付くことができません。寄り付く心がないと、親しみがなく、間を隔ててしまい、結局は仲たがいのもとになってしまうのです
細井平洲
18.
学問するということは、知識を得るためだけのものではなく、学んだことを生活に生かして、よりよくしていくことが目的なのです
細井平洲
19.
人との付き合いでは、相手からの働き掛けを待つのではなく、自分の方から働き掛けていかなければなりません。人に親しみをもってもらおうと思うなら、自らが親しみをもって接していく。人から敬(うやま)われたく思うのならば、自らが人を敬う気持ちをもつ。
こうした自らの働き掛けが、人の心を動かすのです。
細井平洲
20.
親と子、年長者と年少者、上司と部下といったような上下の関係にあっては、上に立つ方から、進んで働き掛けることが大切
細井平洲
21.
学問と今日とは二途(にと)にならざるように
学問したことと現実とが別々にならないように
細井平洲