1.
人間が人間に贈りうる最大の贈り物、それは『良い思い出』だ
ガブリエル・マルセル
2.
他人の存在を強く意識するようになると、自我が活性化し、以前よりも明確に自分の個性を意識するようになる
ガブリエル・マルセル
3.
真の愛というのは時間の制約を超えて、相手が永遠に生き続けることを希求する
ガブリエル・マルセル
4.
誠実は心変わりしないことを要件とする。
ガブリエル・マルセル
5.
現在の他に時間の起源はないし、またありえない。現在は、現在は時間に与えることのできる唯一の限界である。
ガブリエル・マルセル
6.
祈りは再生である。
ガブリエル・マルセル
7.
内と外との区別は、自と他との区別が入り込んでいるところでのみ可能になる
ガブリエル・マルセル
8.
われわれを強制しようとする人は、われわれが人間であることを忘れている、あるいは忘れたふりをしているのである。
ガブリエル・マルセル
9.
苦しみは、深いレベルの神秘である。解決できる「問題」ではない
ガブリエル・マルセル
10.
人を愛するとは『いとしい人よ、あなたは決して死ぬことはない』ということだ。
ガブリエル・マルセル
11.
(自由とは)今、自分が他人に奉仕できる状態
ガブリエル・マルセル
12.
他者に対する忍耐とは、「他者のリズムを排して暴力的に自己のリズムを押しつけないこと」、他者の「成長ないしは成熟の過程を信頼すること」
ガブリエル・マルセル
13.
私がたびたび試みたのは、道の最後まで進めなくても、ともかく道をきりひらくことであった。
ガブリエル・マルセル
14.
私自身あるいは私の存在の外部にあって、私であるところのものの深奥に根づいてはいない
ガブリエル・マルセル
15.
われわれが価値と呼んでいるものは、 本質的に選択をゆるさない何ものかである
ガブリエル・マルセル
16.
問題になるのは、私が自己の前に想定するチャンスについての算定、蓋然性に関するささいな実際的問題の解決にすぎない
ガブリエル・マルセル
17.
希望は、それ独自の飛躍によって、最初に結びついたように思われる個々の対象を超越する抜きがたい傾向をもっている
ガブリエル・マルセル
18.
まず自分が囚われ人であると認識する限りでしか、 私たちは希望をもっことはできないだろう。そしてこの隷属状態は病気や追放のごとく、さまざまな形で私たちの前に提示されている
ガブリエル・マルセル
19.
自分の欲望に固着する場合には、希望をいだくことができない
ガブリエル・マルセル
20.
絶望とは、判断によって想定されたある種の運命の前に降服すること
ガブリエル・マルセル
21.
避けられないものを受け容れ、しかも全力をふるってそれを先取りするのを拒否することによって、私は内面から自己を強固ならしめ、自己自身にむかって自己の現実を証明し、あわせて目を閉じることが禁じられているその運命を無限に超越する方法を見出すようになりうるのである
ガブリエル・マルセル