1.
お客さんは、よーく観てはります。役者が適当にやっていたら、すぐに見抜く。だから、腹八分目の仕事はしません。
藤山直美
2.
父と母から「引き際に人間性が出る」とよく言われました。何かを諦める時、別れを言う時、引き際に人間性が問われる
藤山直美
3.
そこそこ長く生きてきた中で、何が必要か何が大事かということでは、どんどん省かれていきますね
藤山直美
4.
情は毛穴から出るから、いくら技術を会得しても情は演じられない
藤山直美
5.
水面に人差し指つっこんで、字ぃ書いてるのが役者や
藤山直美
6.
主語はお客さん。私は述語
藤山直美
7.
セリフが上から落ちてくるうちは、まだ私のものじゃない
藤山直美
8.
40歳を過ぎて、「今さら結婚してもなあ」「子供はもうええかな」と段々あきらめることが増えていき、心に踏ん切りをつける中で、ようやく覚悟したんでしょうねえ。「私は舞台で生きていくしかない」って
藤山直美
9.
喜劇は日常生活にある自然にある笑い
藤山直美
10.
上手な演技、と言われたくないんです。技術が見破られたようで。うれしいのは「地でしょ」と言われたり、「そういう人、親せきにいてるわ」と言われた時です
藤山直美
11.
自信はない。でも周囲の非難も怖くない。
藤山直美
12.
お金を稼ぐということは、給料をいくらもらったか、じゃない。支払いを全部済ませて、どれだけのお金が残るか、ということ。私は、子供のころから、家族でご飯を食べながら、そう教わってきました。
藤山直美
13.
(父とは)顔も似てますけどね、一番似てるのは思考回路。私はああいう天才肌とは違うけど。舞台の上での感覚というか、感じるものが似てるんやろね。親子やもん。
藤山直美
14.
重圧は困った時に重圧っていう
藤山直美
15.
悲しみは形を変えます
藤山直美
16.
舞台で生きようと決めた人生の選択が正しかったのかなんて、三途の川を渡るまでわからへん。悔やむかもしれない。でもいいかげんは嫌。
藤山直美
17.
一生懸命に毎日生きる。最期に「いい人生やった」と言えたら。ほんまにええやろねえ
藤山直美
18.
喧嘩は上向いてしなさい。下は庇(かば)うもの
藤山直美
19.
人間性が伸びる時は必ず芝居も伸びる
藤山直美
20.
寝られないのも、苦しいのも、泣きそうになるのも出演料のうち
藤山直美
21.
舞台に立つのは、半紙のような薄い紙を一枚一枚重ねる作業と似てます。例えば、電話帳。紙1枚はすごく薄い。でも電話帳の厚さになると、絶対にやぶられへん。おけいこや舞台を重ね、楽日には絶対に破れない電話帳に仕上げる
藤山直美