1
坐禅をしたり写経をしている時だけが禅ではない。人と話しているときも、黙っているときも、動いているときも、休んでいるときも、日常のすべてが禅であると自覚すれば、心身ともに落ち着いた境地に至る(行亦禅坐亦禅 語黙動静体安然)
禅
2.
同じ鳥でもその時々の対処法が違うことから、一つの答えや方法にとらわれず、もっと多様なものと心得るべき(鶏寒上樹 鴨寒下水)
禅
3.
お粥を炊き、食べて茶碗を洗うように、あたりまえのことの日々の繰り返しが大切な修行である(喫粥了)
禅
4.
空をゆく雲や川を流れる水のように、執着することなく、事に従って行動する(行雲流水)
禅
5.
どのような日でも毎日は新鮮で最高に良い日だという意味雨の日も風の日も、その時の感情や状態を大いに味わって過ごせば、かけがえのない日になる。(日々是好日)
禅
6.
風に任せ、縁に任せて生きるように、あるがままを受け入れて生きること(任運騰騰)
禅
7.
もともと香りのない風が、花に出会って香りを運ぶように、何かに影響を受けたことが人生を形づくる(風従花裏過来香)
禅
8.
人生に近道ない。当たり前のことを大切に育む日々を大切にすることが大事(平常心是道)
禅
9.
世の中は何も隠していない。真実を知りたければ、よく見てよく感じる心を養う事(遍界不曾蔵)
禅
10.
大切な宝は、実は自分の中にあるということから、自分をよく知ることが大切ということ(明珠在掌)
禅
11.
生死、強弱、苦楽、善悪など二元的な考えをやめ両方とも忘れて無我の境地を志向することで心に静寂が得られる。(両忘)
禅
12.
相手を認め、敬うことで、居心地のいい清々しい関係を築ける(和敬清寂)
禅
13.
この世に生まれた人は、誰でも道を極める可能性を持っている(人人悉道器)
禅
14.
禅の行為は無心のものであるので、けっして果報をあてにしないということ(無功徳)
禅
15.
泥で作った仏が水の上を歩けないように、形ばかりありがたいもので本質が伴っていないのではいけない。自分自身を磨く事が大切。(泥仏不渡水)
禅
16.
壷の中のような限られた小さな狭い世界でも心しだいで壷の中は広く時間は悠久になり、無限に精神を解き放つことができる(壷中日月長)
禅
17.
あるべき所であるべきようにやっていくのがよい(雲在青天水在瓶)
禅
18.
一適の水が大河となる可能性があるように、人間一人にはとてつもなく大きな可能性がある(曹源一適水)
禅
19.
できる限りのことを精一杯やったのであれば、結果というものは自然に出てくるものである(結果自然成)
禅
20.
赤々と燃えるような信念さえあれば、いかなる邪念も寄せつけない(紅爐上一点雪)
禅
21.
環境や境遇に左右されずに、常に自分の本心を忘れず主体的に生きるれば真実の道に通じる(随処作主)
禅