1.
人間は偉くならなくとも一個の正直な人間となって信用できるものになれば、それでけっこうだ。真っ黒になって黙々として一日働き、時期が来れば“さよなら”で消えていく。このような人間を偉い人だと自分はいいたい。
鈴木大拙
2.
悲しみのパンを口にすることなくしては、あなたは真実の人生を味わうことはできない。
鈴木大拙
3.
西洋人は物事を頭で考えて分析・比較・対照するが、東洋人は全体を見て腹で考える
鈴木大拙
4.
動物にはそういう苦しみの世界はないわけだ。人間はそれを苦しみと感じるからね。そこが困るんだ。
鈴木大拙
5.
困るときには、ただ困るだけでなく、なんとかするんだね。あとは天にまかす、「人事を尽くして天命を待つ」だね。
鈴木大拙
6.
われわれの一生というものは、なにも目を驚かして、偉い者になろうとか、なったとかいうところにあるのでなくして、日々の仕事をやることが一番です。
鈴木大拙
7.
仕事の最中、仕事そのものにとって、評価は重要ではない。第二義の問題である。
鈴木大拙
8.
禅は日々の生活を生きることであって、外からそれを眺めることではない。外から眺める時には必然的に、実際に生きるという事実から遠ざかってしまう。
鈴木大拙
9.
人間は知恵で色々と分析をして、時間というものを立てて1分とか2分とか何万分の1時か何億分の1とか言うて、そしてそこに未来とか過去というものをこしらえる。本当の無限の中に入れば、全てそういうものは無くなる。無くなれば未来は無くなる。
鈴木大拙
10.
死中、夢中、ひとまとめにして丸飲みするということができれば、仏教的になりますけど、そこに本当の安心ができると
鈴木大拙
11.
科学が万能だというのは近代人の一つのミスですね
鈴木大拙
12.
人間は偉くならなくとも一個の正直な人間となって信用できるものになれば、それでけっこうだ
鈴木大拙
13.
悩みの解決は矛盾を超越するところに見られる。人間は反省する、分別する、矛盾を見る、悩むとすれば、その矛盾を超越するより外に解決の途はない
鈴木大拙
14.
細かくても粗くても目には限りがある
鈴木大拙
15.
我々は知性に生きるのではなく、意志に生きるのだ
鈴木大拙
16.
死を恐れるのは、やりたい仕事を持たないからだ。やりがいのある、興味ある仕事に没頭し続ければ死など考えているヒマがない。死が追ってくるより先へ先へと仕事を続ければよいのである
鈴木大拙
17.
美は過去も未来もなく、唯、現在あるが故に、いつも生きているのだ
鈴木大拙
18.
東洋の心は無心になる事。どこまでいっても無限で天地の分かれがない
鈴木大拙
19.
偉大な仕事は、人が打算的になっておらず、思考していないときになされる
鈴木大拙
20.
今日文明開化の人々がなくてはならぬと云うようなものは、原始生活をして居るものには何も要らない
鈴木大拙
21.
依頼心を捨てよ。これに尽きる
鈴木大拙