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ヴァーツラフ・ハヴェル 珠玉の名言・格言21選

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偉人の名言
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1.

あり余る自由を前に今何をなすべきか、正直定かではありません。韻文の世界が終わり、散文の世界が始まるのです。祝祭が終わり、日常が始まるのです。

ヴァーツラフ・ハヴェル

2.

権力は自らの噓に囚われており、そのため、すべてを偽造しなければならない。過去を偽造する。現在を偽造し、未来を偽造する。統計資料を偽造する。何も偽っていないと偽る。

ヴァーツラフ・ハヴェル

3.

希望とは世界の状態ではなく心の状態である。

ヴァーツラフ・ハヴェル

4.

希望、この深く力強い感覚は、物事がうまくいっている時の喜びや成功が明らかな企業に投資する意欲などとは全く異なるものだ。

むしろ、価値があるという理由で働くことのできる能力である

ヴァーツラフ・ハヴェル

5.

「嘘の生」から外に出ることは、それ自体、「嘘の生」という原則を否定し、その全体性を脅かすことになる。

ヴァーツラフ・ハヴェル

6.

「真実の生」の特殊な政治的な力は爆発的で数値化できないが、開かれた「真実の生」の協力者の姿は見えないものの、どこにでもいる。

つまり、その「隠れた領域」を持っているのである。そこから何かが生まれ、声を上げ、理解者を見出す。それは潜在的な交流が行われる空間である。

ヴァーツラフ・ハヴェル

7.

それは、政治家だと自認する人たちより、こういった人たちが賢いからではなく、政治的な思考、政治的な慣習、つまり伝統的な政治思考、伝統的な政治的慣習に煩わされたり、縛られていないからである。

このような人たちは、逆説的にも、実際の政治的現実に対して柔軟であり、そこで何ができるか、そこで何をすべきかについての感覚がきわめて優れている。

ヴァーツラフ・ハヴェル

8.

青果店店主が公的に示した要求「全世界の労働者よ、一つになれ!」は一見したところ無意味であるように思われる。

だがそうではない。人びとはそのスローガンに気づかない、だが気づかないのは、そのようなスローガンは他のショーウインドウにもあり、窓にも、屋根の上にも、電柱にもあり、いたるところにあるからだ。

ヴァーツラフ・ハヴェル

9.

ロックミュージックの自由は人間の自由として理解し、つまり、哲学的、政治的考察の自由、文学の自由、人びとの様々な社会的、政治的関心を表現し、擁護する自由として理解したのだった。

ヴァーツラフ・ハヴェル

10.

憲章77が誕生したプロセスは、これまで論じてきたものを見事に示していると思う。

政治的な意味を少しずつ担うようになった動きがもっとも本質をなす背景や起点となるのは、ポスト全体主義では、具体的な政治的な出来事や異なる政治勢力や概念の対立ではない。

それは通常まったく別の場所で生まれている。

「嘘の生」と「真実の生」、つまりポスト全体主義体制の主張と生がぶつかり合う「前‐政治的」な広範な領域で生じている。

ヴァーツラフ・ハヴェル

11.

イデオロギーは人びとに対して、たやすく入手できる「故郷」を差し出す。あとはそれを受け入れるだけでいい。

そうすれば、ありとあらゆるものが明快になり、生は意味を帯び、その地平線から、謎、疑問、不安、孤独が消えてゆく。

ヴァーツラフ・ハヴェル

12.

安価な「故郷」に対しては大きな犠牲を払わなければならない。自身の理性、良心、責任を放棄しなければならない。

なぜなら、イデオロギーの代用には、理性や良心を支配者に委ねることが不可欠であり、つまり、中央の権力と中央の真実を同一視するという原則が生じるからである。

ヴァーツラフ・ハヴェル

13.

希望は、あることがうまくいくという確信ではなく、あることの結果がどのようになろうと、それを納得できるという確かな見込みだ

ヴァーツラフ・ハヴェル

14.

政治はもともと不名誉なものではなく、不名誉な人々がそれを不名誉なものにしている、と私は確信している。

ヴァーツラフ・ハヴェル

15.

偽善と嘘が社会に蔓延している。

官僚的な政府は人民政府と呼ばれ、労働者階級が支配するという名の下に労働者たちが支配され、人権の喪失を人間の解放と呼ばれ、言論自由を奪うことを言論自由の保障と呼ばれ、人民に対する権力行使を人民が権力を行使すると呼ばれ、権力の乱用と恣意性を法治と呼ばれ、文化の抑圧は文化の発展と呼ばれている。

ヴァーツラフ・ハヴェル

16.

共産主義経済は大げさでユートピア的で理論的なものから出てきて、自分自身が何よりも凌駕しようとする。

いざ実践されるとき、このユートピア的な推論は、それに合わないもの、その推論外にあるもの、障害となるものをすべて一掃し始める。 検閲、テロ、強制収容所は、破綻した中央集権経済の結果なのである。

ヴァーツラフ・ハヴェル

17.

より尊厳のある民族への出発点として考えられるのは、人間そのものである。 人間の変容は、国家のイメージ改革という課題の始まりである。

ヴァーツラフ・ハヴェル

18.

権力は決して単独では存在せず、人々を支配し、それらの人々から派生する。

ヴァーツラフ・ハヴェル

19.

人々の心の中には、一方では上官を恐れる奴隷であり、他方では部下を踏みにじりたい主人である。 このようにして、独裁政権は社会全体をそのシステムに統合し、人々を被害者だけでなく加害者にしている。

ヴァーツラフ・ハヴェル

20.

政治家だからと言って、必ず嘘をついたり、陰謀を使わなければならないというのも間違っている。

ヴァーツラフ・ハヴェル

21.

暴力はより多くの暴力を生む。

だからこそ、ほとんどの革命は、自分たちの子供たちを食い荒らす独裁政権に退化し、新たな暴力を生み出す革命家を作り出し、自分たちの墓穴を掘っていることにさえ気づかずに社会を致命的な「革命、そして反革命」の悪循環にさせてしまうのである。

ヴァーツラフ・ハヴェル