1.
笑われて、笑われて、つよくなる
太宰治
2.
僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです
太宰治
3.
ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの
太宰治
4.
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない
太宰治
5.
鉄は赤く熱しているうちに打つべきである。花は満開のうちに眺むべきである。私は晩年の芸術というものを否定している
太宰治
6.
人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また、「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある
太宰治
7.
人間のプライドの究極の立脚点は、あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります、と言い切れる自覚ではないか
太宰治
8.
弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我するんです。幸福に傷つけられる事もあるんです
太宰治
9.
幸福の便りというものは、待っている時には決して来ないものだ
太宰治
10.
怒る時に怒らなければ、人間の甲斐がありません
太宰治
11.
人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この表現のつたなさが、人間の不幸の源泉なのではあるまいか
太宰治
12.
年月は、人間の救いである。忘却は、人間の救いである。
太宰治
13.
人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です
太宰治
14.
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん
太宰治
15.
人間は不幸のどん底につき落とされ、ころげ廻りながらも、いつかしら一縷の希望の糸を手さぐりで捜し当てているものだ
太宰治
16.
僕は今まで、説教されて、改心したことが、まだいちどもない。説教している人を、偉いなあと思ったことも、まだ一度もない。
太宰治
17.
本当の気品というものは、真黒いどっしりした大きい岩に白菊一輪だ
太宰治
18.
君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きていることが、人に迷惑をかける。僕は余計者だ」という意識ほどつらい思いは世の中に無い
太宰治
19.
好奇心を爆発させるのも冒険、また、好奇心を抑制するのも、やっぱり冒険、どちらも危険さ。人には、宿命というものがあるんだよ
太宰治
20.
人から尊敬されようと思わぬ人たちと遊びたい。けれども、そんないい人たちは、僕と遊んでくれやしない
太宰治
21.
大人とは、裏切られた青年の姿である
太宰治