1.
賢人の仕事は、いかに死ぬかではなく、いかに生きるかにある
スピノザ
2.
自分にはできないと思う、たいていの出来事は、できないのではなく、本当はやりたくないだけなのだ。
スピノザ
3.
運命とは、受け入れるべきものではない、それは自ら選び創り出すものだ。
スピノザ
4.
生活は生命の瞑想であって、死の瞑想ではない。賢者が問題を考えるなかで、死を考える時間はもっとも少ない。
スピノザ
5.
自由な人が考えるのは、ほかならぬ死についてである。そして彼らの賢明さは、そこから死ではなく、生について熟慮をはじめることだ。
スピノザ
6.
自らの激情を抑え切れない人間は、もはや、主人ではなく奴隷であろう。
スピノザ
7.
愛は、憎しみで始まった場合の方が、より大きくなる。
スピノザ
8.
人は互いの助けがあれば、ずっと簡単に必要なものを準備できる。そして力を合わせれば、あらゆるところで襲ってくる危険をもっと簡単に避けられる。
スピノザ
9.
人間の心は、肉体とともに滅びるものではない。ある永遠なものが残るのである。
スピノザ
10.
危険は、当然なすべき懐疑をなさないで漠然たる不安の中に生きることである。我々は無用な不安の中に生くべきではない。しっかりした中核的思想を抱いて、価値ある懐疑をしなければいけない。それによってのみ問題を解決し、進歩してゆくことができる。
スピノザ
11.
悪徳を非難するよりは徳を教える方がよい。
スピノザ
12.
嘲笑せず、嘆かず、呪わず、ただ理解する。
スピノザ
13.
運命とは、選び出す物だ、受け容れる前に。
スピノザ
14.
極めて自卑的であり、極めて謙遜であると見られる人々は、大抵の場合、極めて名誉欲が強く極めて妬み深いものである。
スピノザ
15.
人が不可能だと思っているときは、やりたくないと決めているときだ。
スピノザ
16.
自分を卑下することは、自分を他人より劣ると信じる間違った考えから生まれる悲しみである。
スピノザ
17.
高慢は、人間が自己を他の人よりすぐれていると思うことから生じる喜びである
スピノザ
18.
人があれもこれも成しうると考える限り、何も成しうる決心がつかない。
スピノザ
19.
神を畏れるは知識の始めである。
スピノザ
20.
情念は、われわれがこれについて明確な観念を形成するや否や、たちまち情念たることをやめる
スピノザ
21.
名誉の悪用やこの世の虚妄について最も多く呼号する者は、最も多く名誉に飢えているのである
スピノザ