1.
金がないから何もできないという人間は、金があってもなにも出来ない人間である。
小林一三
2.
百歩先が見える者は世間から狂人扱いされる。現状に踏みとどまる者は落伍者となる。十歩先が見えて事を行う者が世の成功者となる。
小林一三
3.
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰もきみを下足番にしておかぬ。
小林一三
4.
乗る人がいなくて赤字になるなら、乗る客をつくりだせばよい。
小林一三
5.
「議論は手段であって目的でない、目的は実行にある」のであるから、自分の説を実行させればよいので、自説を発表する必要はない。むしろ自説を発表せずして、実際に行わせるのがよい。
小林一三
6.
どうでもよいことは頑張らずに譲る。しかし年中譲っていては人間の心の底を見られるから、九つ譲っても一つがんばれ、これは私がよいと思っていることであります。
小林一三
7.
「賢そうな馬鹿」は他人の偉さを知らないのである。他人の美点長所を見ようという気持ちが全くない。自分の説がよいと早呑込みをしている人である。お互いに戒心したいものである。
小林一三
8.
必ず偉くなる秘訣は「縁の下の力持ち」をするに限る。それは己を捨てて人のためにはかることだ。
小林一三
9.
人間というもののいくべき道は一つしかない。それは自分自身を偽らぬ、確固たる思想、不動の信念が何事をするにも一番大事である。人を頼り、人に期待することは一番いけない。
小林一三
10.
青年よ、独立せよ。大会社にあこがれるな。商売はいくらでもある。仕事はどこにでもある。
小林一三
11.
成功の道は信用を得ることである。どんなに才能や手腕があっても、平凡なことを忠実に実行できないような若者は将来の見込みはない。
小林一三
12.
しくじっても咎めない。しくじった人にもどしどし仕事をさせる。しくじったからといって、その人に仕事をやらせないのは、そのしくじっただけの経験を捨てることで損な話である。
小林一三
13.
なすべきことをなそうと決心せよ。いったん決心したことは必ず実行に移せ。
小林一三
14.
いちばん忙しい人間が、いちばんたくさんの時間を持つ。
小林一三
15.
「努力の店に不景気なし」ということは不景気の今日たくさん証明されている。不景気であるが故に一層「独創と努力」を必要とする。
小林一三
16.
誰にも夢がある。それはたとえ小さくともその夢がふくらみ花を咲かせ、立派に実るのを見るのは楽しい。
小林一三
17.
人に頼る事は失敗の第一歩である。最後に頼むものは自分以外には決してあるものじゃない
小林一三
18.
すべて八分目、この限度を守ってさえいれば、たとえ成功しても、調子に乗り過ぎて、失敗する憂はない。他人からそしられるような事がなくて済むと思う。私は、これが世渡りの最も大切な要諦であると信じている。
小林一三
19.
己を捨てて、人のために働くという心持ちが少しでもあるならば、その人はすぐに発見されて出世すると思う。
小林一三
20.
人物養成について最も気をつけなければならぬのは、欠点を探さず、長所を見ることである。欠点は誰にでもあるのであるから、それをあまりやかましく言わず、その人の長所と美点を認めてやらぬといかんと思うのである。
小林一三
21.
運命は作るもの ー いずれの事業においても、会社組織でも、個人の仕事でも、大きくなる人、どこまでも発展する人、行き止まる人、縮こまる人、その運命は断じて偶然ではない。
小林一三