1.
国家的観念をもってすべての経営事業にあたるべし。
岩崎弥太郎
2.
機会は、人間一生のうちに誰でも、一度や二度は必ず来るものである。それをとらえそこねると、その人は一生立身できない。
岩崎弥太郎
3.
よく人材技能を鑑別し、すべからく適材を適所に配すべし。
岩崎弥太郎
4.
部下を優遇するにつとめ、事業上の利益は、なるべく多くを分与すべし。
岩崎弥太郎
5.
創業は大胆に、守成は小心たれ。樽よりくむ水にまして、洩る水に留意すべし。
岩崎弥太郎
6.
およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。それは、必ず大きな利益をもたらすからである。
岩崎弥太郎
7.
機会は魚群と同じだ。はまったからといって網をつくろうとするのでは間に合わぬ。
岩崎弥太郎
8.
自信は成事の秘訣であるが、空想は敗事の源泉である。ゆえに事業は必成を期し得るものを選び、いったん始めたならば百難にたわまず勇往邁進して、必ずこれを大成しなければならぬ。
岩崎弥太郎
9.
小僧に頭を下げると思うから情けないのだ。金に頭を下げるのだ。
岩崎弥太郎
10.
人材の育成は学問のある者を積極的に用いよ。
岩崎弥太郎
11.
無駄をなくすということは、口に出して言うのは簡単でも、実行するのは難しい。これは昔も今も、人々のひとしく悩みとするところである。
岩崎弥太郎
12.
ひとたび着手せし事業は必ず成功を期せ。
桐谷広人
13.
一日中、川の底をのぞいていたとて、魚はけっして取れるものではない。たまたま魚がたくさんやってきても、その用意がなければ、素手ではつかめない。魚は招いて来るものでなく、来るときに向かうから勝手にやってくるものである。
岩崎弥太郎
14.
酒樽の栓が抜けたときに、誰しも慌てふためいて閉め直す。しかし底が緩んで少しずつ漏れ出すのには、多くの者が気づかないでいたり、気がついても余り大騒ぎしない。しかし、樽の中の酒を保とうとするには、栓よりも底漏れの方を大事と見なければならない。
岩崎弥太郎
15.
勤倹身を持し、慈善人にまつべし。
岩崎弥太郎
16.
断じて投機的な事業を企つるなかれ。
岩崎弥太郎
17.
奉公至誠の念にすべて寸時もこれを離るべからず。
岩崎弥太郎
18.
平々凡々と人の下にいるのは、死ぬこととさえ同じ。これは私の性格である
岩崎弥太郎
19.
水急なれば魚住まず。政治苛なれば人就かず
岩崎弥太郎
20.
小事に齷齪(あくせく)するものは大事ならず。よろしく大事業経営の方針をとるべし。
岩崎弥太郎
21.
母の美和が残した「岩崎家の家訓」
一、天の道にそむかない
二、子に苦労をかけない
三、他人の中傷で心を動かさない
四、一家を大切に守る
五、無病の時に油断しない
六、貧しい時のことを忘れない
七、忍耐の心を失わない
岩崎弥太郎