1.
寅さんはまったく無駄な人間ですからね。でも、それも含めて人間。迷惑ばっかりかけている人間も必要なんだ
山田洋次
2.
かつてのような貧しい暮らしが良いというのではありません。ただ、身の丈に合わない生活には、きっと大きな落とし穴がある。そんな気がするのです。
山田洋次
3.
喜劇とは泣きながら作るもの
山田洋次
4.
芸術とは何度見ても聞いても飽きがこない。それだけでなく、それに接した人が、自分も自分の世界で頑張らなきゃいけないと励まされる。それが芸術ではないでしょうか
山田洋次
5.
自分が下手だということを知っている俳優は、何とかして高い目標に近づくべく懸命の努力をする。すると観客に伝わるんですね。そのめざしている高みが
山田洋次
6.
きつい労働でまいっていると、どこにでも面白い人がいて、みんなをワーっと笑わしてくれる。精神的にも助かるし、体の疲れが抜けていく。生きていくために、笑いは必要なんです。
山田洋次
7.
わが子が日々成長する姿を見つめる。わが子が一人前の大人になる手助けをする。それこそが親の最大の幸福ではないでしょうか。そして、人としての原点ではないでしょうか。
山田洋次
8.
常に新しい物を欲しがる。おいしい物ばかりに目移りする。身の丈以上の生活を求め続けている。そして子供には過度の期待をかけ、能力以上の成果を望む。果たして、そこに本当の幸福があるのでしょうか。
山田洋次
9.
管理の網の目に覆われた日本の社会にあって、大声で喧嘩をしても、数日後にはケロリと仲直りできるような親しい人間関係を我々は失いつつある。
山田洋次
10.
人間が人間らしく生きることが、この世の中にあっては如何に悲劇的な結末をたどらざるを得ないかということを、笑いながら物語ろうとしてるんです。
山田洋次
11.
青春時代にいくつほめられたかで、人間の人生は決定するような気がする。
山田洋次
12.
一生懸命さとか、誠実さなどは、単なるコトバではなく、真剣な表情で、情熱をあらわにした行動からなのです。
山田洋次
13.
本当にそうだなあと共感する時、人は心が開き、笑い、新しく生きる力を得る。
山田洋次
14.
出来ないから諦めるとか、出来ないから出来ないままでいるとか、出来ない自分を正当化して、開き直るとか、そんな状況は一生懸命ではない
山田洋次
15.
反対する人は、くびをかけて反対しているのか。
山田洋次
16.
不寛容な映画は取りたくない。
山田洋次
17.
淡々とした静かな人生を否定してはいけない
山田洋次
18.
自分は決して英雄だとは思わない。もし英雄だとすれば、君たちが英雄にしてくれたんだ。
山田洋次
19.
効率的で便利な世の中にはなったけど、本当にそれが幸せなんでしょうか。何か無くしたものはありませんか
山田洋次
20.
ビジネスマンが余暇を話題にするのは、それだけ仕事に追われて生活に余裕がない証拠。寅さんこと車寅次郎は余暇を探しまわったりしない。彼の人生は全部余暇だから
山田洋次
21.
人を信頼できるということは、人間性の問題云々ではなく、才能に関わることだと思う
山田洋次