1.
自分という人間はこの世でたった一人。その一人である自分を、どんな時にも貫いていきたい。
志茂田景樹
2.
周囲の同年頃の人たちを見て、みんなこうだから自分もこれでいいや、ではなく、自分はどうするかが大事です。そう思ったときが常に出発点です。
志茂田景樹
3.
今になって自分を情けなく思っちゃ駄目だよ。1日で成長が実感できたら雨後の筍だろ
志茂田景樹
4.
いちばん優れた先輩は、後輩が盗みやすいように黙って仕事をやって見せてくれる人である。手際よく急所を押さえた仕事を見ていれば説明はいらない
志茂田景樹
5.
耳に心地よい言葉はその場限りのものが多いが、いちばん聞きたくなかった言葉は、腹の底を割って話してくれた忠告の場合が殆どで、時間が経つほど身に染みる。今も昔も良薬は口に苦いもの
志茂田景樹
6.
腹は立ててもろくなことがないから立てないように自戒する。それよりも立てられるほうが怖い。立てられないためにはもっと深い人間観察が必要である。それによってその人の逆鱗がどこにあるかがわかってくる。それに触れなければいい。逆鱗はその人の生涯の負い目であることが殆ど
志茂田景樹
7.
今という充たされない状況から、一刻も早く抜け出そうとするより、その状況の中で小さな希望を見つけてみる。それを大きな夢に変えて目指すほうが近道になる
志茂田景樹
8.
苦しみを解消するには時間がかかる。その前に大切なのは和らげること
志茂田景樹
9.
一瞬の決断は成功の率が高い。一瞬のためらいで大魚を逸する人はそのためらいまでの道筋は確かで隙がないことが多い。その確かにことを運ぶ性格が一瞬の決断をするのをためらわさせる。9の準備がなったら残りの1でためらわず賭けに出ていく勇気がほしい
志茂田景樹
10.
幸福は目指して獲得するものではなく、さり気ない日常の中でふと感じることができるもの
志茂田景樹
11.
好きで何気なくやっていることが、その人の才能
志茂田景樹
12.
人は自我と自律の狭間でもがいて、自己の内部で折り合う。その折り合いが自我のほうに比重がかかっている人は、クリエイティヴな方面に進むと成功しやすい。自律のほうにかかっている人は専門職が向いている
志茂田景樹
僕の経験から言うとね、30歳までは仕事なんて何やってもいいと思う。むしろ回り道をしたほうが自分の適性が見えてくる
志茂田景樹
自分は世の中のためになっていないんじゃないか、という考え方は駄目だよ。謙虚にだよ、自分がちゃんと生きるために世の中はあるんだ、と考えたほうが正しいの。今、役に立っていなくても、そのために世の中はきみに投資しているんだから
志茂田景樹
問題は仕事が楽しいかどうか。自分の仕事に価値を見いだせるかどうかです。その点では、作家だろうがサラリーマンだろうが、関係ないんですよ
志茂田景樹
誰でも苦しくてもがいて、もうこれが限界だと思うことがある。でも、それからが始まりで、自分でも意識できなかった底力が出番を待っている。限界だとそこで一線を引いてしまったら底力は出ようにも出る幕がなくなる。限界だと思うもう一つ先で、それは今か今かと待っているものである
志茂田景樹
おだてれば豚も木を登る。人がおだてられて登るのは、自尊心の梯子のような気がする。肝に銘ずべきはおだててくれる人より、その梯子を外そうとする人のほうが多いこと
志茂田景樹
何かことを始めるにあたって、度の過ぎたものでない限り不安は持ったほうがいい。不安は様々な局面を想定させ、それへの備えを整えてくれる
志茂田景樹
個性を出す最良の方法は、何事でも好きになって継続することである。無理なく個性が光ってくる
志茂田景樹
幾つかの選択肢から一つ選ぶのはいい。しかし、その一つを熟考しなければいけない。そこからまた幾つかの選択肢が生まれる。熟考を重ねるとはそういうことで、珠玉の結論に至る道筋である。初めの選択肢でよしとするのは、浅慮を選択するようなもの
志茂田景樹
1%の希望を見つけてください。それは時間とともに輝きを増して99%の絶望を消し去りますよ。
志茂田景樹