1.
段取りの出来る者が作業の進行を握り、やがては作業全般を掌握するのは成り行きというものだ
佐川清
2.
飛脚の仕事は「人」がすべて。人とはドライバーのこと。一にも二にも「信用」である。
佐川清
3.
普通の飛脚便で中一日かかるのを翌朝には届くのが佐川のやり方だ
佐川清
4.
男には意地ってもんがあるんだ
佐川清
5.
男は実体験でものを言え
佐川清
6.
裸一貫での開業だから、私は守備範囲を京都・大阪間と決め、京都、大阪の問屋へ『飛脚のご用はありませんか』と注文を取りに回った
佐川清
7.
カネは天下の回りもの、ヘタに貯め込まんと有意義なことにはバンバン使うたらエエんや。無駄遣いはイカンが、活きたカネは断固遣うべしや
佐川清
8.
運送会社でドライバーを大事にせんちゅうんは、結局は荷主が離れていく原因や
佐川清
9.
飛脚業はドライバーあっての商売や。頑張っとるドライバーには月給100万円以上出してもエエやないか
佐川清
10.
私はお客様とのつきあいにはビジネスの次元を越えて、霊的な高まりのなかに自らを置いてきた。荷物をつくった人は、荷物に対する思い(霊性)がこもっているはずであり、発送するときは霊的な思いそのものを送る気分のなかに在るであろう
佐川清
11.
ワシの寿命は有限やけど、荷主との契約はそれ以上や
佐川清
12.
心付けちゅうのは、下に厚く、上に薄くが鉄則やぞ。
佐川清
13.
接待ちゅうのは、相手を真心込めてもてなすことや
佐川清
14.
玄関は最初に入る場所であり、最後に出る場所や。大事な客人に最初と最後に気持良うなって貰うためには、下足番の爺さんを大事にしとかな。
佐川清
15.
どの事件も、すべてドライバーを大事にせんことに端を発しとるんやが、それを突っつかれたら首が飛ぶから、幹部連中は責任をドライバーになすりつけて、自己保身に汲々としとる
佐川清
16.
ワシは小細工して貯めたりせんのよ。カネは貯めるもんでのうて、遣うもんや。
佐川清
17.
ワシは贅沢や道楽のためにカネを遣うてきたんやない。格好つけるつもりはないが、“将来の佐川急便”、“ワシ亡き後の佐川急便”のために遣うとるんや
佐川清
18.
たとえ貸したカネでも一旦、ワシの手を離れたら、どない遣おうと、また相手が返そうと返すまいと、ワシは頓着せん。返す奴は返すし、返さん奴は返さん。
そんなことより世間をグルッと回って、またワシの所へ戻って来るように一生懸命、努力したらエエやないか。カネにしがみついたかて、あの世へは持って行けんがな
佐川清
19.
カネは、グチャグチャ言わんと出してこそ値打ちがあるんや。世間が何かの見返り云々を想像すること自体、それこそゲスの勘繰り
佐川清
20.
すべてのドライバーの月給140万円、年俸1500万円というのがワシの願いやった
佐川清
21.
青春時代の一時期を佐川で過ごし、仕事の何たるかを身体で覚え、やがては佐川を越える企業の長になる。それが男の人生、男の本懐やし、ワシの夢やがな
佐川清