1.
ほかの人にとっての常識が、私にとっては、はっとするような発見なのです。
まどみちお
2.
小さければ小さいほど、それは大きなモノになる。
まどみちお
3.
子どもはほんとに言葉の天才です。むろん知っている語彙は少ないのですが、その少ない言葉を自由自在に、しかも的確に操るのです。
まどみちお
4.
利口にかぎって バカなのだ
まどみちお
5.
一緒にいるときは ひとりぼっちなのだ
まどみちお
6.
なんでもないことが 大変なことなのだ
まどみちお
7.
自分が生きている現在を肯定的に見ることができる人は、幸せだと思います。
まどみちお
8.
なんにも無いから すべてが有るのだ
まどみちお
9.
なんでもないものの中に、こんなに素晴らしい内容があったのかと、そんな驚きを感じることが、詩を書く心、絵を描く心です。
まどみちお
10.
何かに対してハッとしたら、自分で考え続けます。これは何だろう、どうしてこのようなものがあるんだろう、どうしてこうなんだろう、と。追求せずにはいられない。そこから詩が生まれるんです
まどみちお
11.
子どもだって人間。同じ「人間」の部分で仕事をすれば、相手の心に響かないはずはありません。子どもが一生懸命考えて「ああ、これだ!」と分かるような難解さがあることが、本当に「やさしい」ことだと思うのです。
まどみちお
12.
私の書くものなどは、たかが知れてることは自覚しとります。ですが、同じことを二度言うなよ、人のマネをするなよ、と。そのことは絶対に忘れないよう、よく自分に言い聞かせています。
まどみちお
13.
言葉の響きを大切にしたい。言葉は、意味だけでなく響きも人間の大きな財産なんです。しかも意味より、響きとの付き合いの方が長い。耳を持って以来ですからね。
まどみちお
14.
マンネリであっても、マンネリの中にマンネリでないものを見つけ出すのが、おれが生きているという証拠になるなと、そう思います。
まどみちお
15.
言葉自身が遊びたがっているところがあるように思えるんです。それに乗っかって書くと、すごくいい言葉が生まれる。
まどみちお
16.
黙っている方が しゃべっているのだ
まどみちお
17.
恋と愛の違い──恋は普通は人間についてのことであり、愛は森羅万象いっさいについてのことである。
まどみちお
18.
生まれてくることは、死んでいくことだ
まどみちお
19.
分かっているのは 分かっていないのだ
まどみちお
20.
息の次に大事なものがあります。言葉でございます。そういうものがどうしても出てくるのでございます。
まどみちお
21.
ぼくはあまり本も読まずにすごしてきました。でも、本でないもの、まわりにあるいろいろなものが本みたいでした。
まどみちお