ad

論語と算盤(渋沢栄一) 珠玉の名言・格言21選

ad
ドラマ・書籍の名言
ad

1.

どんな手段を使っても豊かになって地位を得られれば、それが成功だと信じている者すらいるが、わたしはこのような考え方を決して認めることができない。

素晴らしい人格をもとに正義を行い、正しい人生の道を歩み、その結果手にした地位でなければ、完全な成功とは言えないのだ。

論語と算盤

2.

昔の学問と今の学問を比較すると、昔は心の学問ばかりだった。一方今は知識を身につけることばかりに力を注いでいる。 昔は読む本がどれも「自分の心を磨くこと」を説いていた。

さらに自分を磨いたら、家族をまとめ、国をまとめ、天下を安定させる役割を担うという、人の踏むべき道の意味を教えたものだった

論語と算盤

3.

利益を得ようとすることと、社会正義のための道徳にのっとるということは両者バランスよく並び立ってこそ、はじめて国家も健全に成長するようになる。個人もちょうどよいあんばいで富を築いていくのである

論語と算盤

4.

自分を磨くというのは、自分の心を耕し、成長させることだ。理想の人物や、立派な人間に近づけるよう少しずつ努力することを意味している。

論語と算盤

5.

人格を磨くための方法や工夫は色々とある。仏教に信仰を求めるのもいいだろうし、キリスト教から信念を組みだすのも一つの方法だろう。この点わたしは青年時代から儒教に志してきた。その始祖にあたる孔子や孟子と言った思想家はわたしにとって生涯の師である。

論語と算盤

6.

ただ学問のための学問をしている。はじめから「これだ」という目的がなく、何となく学問をした結果、実際に社会に出てから「自分は何のために学問してきたのだろう」というような疑問に襲われる青年が少なくない

論語と算盤

7.

実社会においても、人の心の善悪よりは、その「振舞い」の善悪に重点がおかれる。しかも、心の善悪よりも「振舞い」の善悪の法が、傍から判別しやすいため、どうしても「振舞い」にすぐれ、よく見えるほうが信頼されやすくなるのだ。

論語と算盤

8.

一個人の利益になる仕事よりも、多くの人や社会全体の利益になる仕事をすべきだ

論語と算盤

9.

「志」がいかに真面目で、良心的かつ思いやりにあふれていても、その「振舞い」が鈍くさかったり、わがまま勝手であれば、手の施しようがない。「志」が多少曲がっていたとしても、その振舞いが機敏で忠実、人から信用されるものであれば、その人は成功する。

論語と算盤

10.

名声とは、常に困難でいきづまった日々の苦闘のなかから生まれてくる。失敗とは、得意になっている時期にその原因が生まれる」という言葉は真理である

論語と算盤

11.

些細なことを粗末にするような大雑把な人では、しょせん大きなことを成功させることはできない。

論語と算盤

12.

習慣はただ一人の身体だけに染みついているものではない。他人にも感染する。ややもすれば人は、他人の習慣を真似したがったりもする。この感染する力というのは、単によい習慣ばかりでなく、悪い習慣についても当てはまる。だから、大いに気をつけなければならない。

論語と算盤

13.

現代の人の多くは、ただ成功とか失敗とかいうことだけを眼中に置いて、それよりももっと大切な「天地の道理」を見ていない。

彼らは物事の本質をイノチとせず、カスのような金銭や財宝を魂としてしまっている。人は、人としてなすべきことの達成を心がけ、自分の責任を果たして、それに満足していかなければならない。

論語と算盤

14.

算盤は論語によってできている。論語は算盤の働きによって、本当の経済活動と結びついている。したがって論語と算盤は、懸け離れているように見えるが、実はとても近いものなのだ。

論語と算盤

15.

商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ。

論語と算盤

16.

事業には信用が第一である。世間の信用を得るには、世間を信用することだ。個人も同じである。自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。

論語と算盤

17.

真の富とは道徳に基づくものでなければ決して永くは続かない。

論語と算盤

18.

怠惰はどこまでも怠惰に終わるものであって、決して怠惰から好結果が生まれることは断じてない

論語と算盤

19.

我々は金を貴んで善用することを忘れてはならない。実に金は貴ぶべくまた賤しむべし。これをして貴ぶべきものたらしむるのは、ひとえに所有者の人格によるのである。

論語と算盤

20.

人情の通弊として、とかく功を急ぎ大局を忘れて、勢い物事に拘泥し、僅かな成功に満足するかと思えば、さほどでもない失敗に落胆する者が多い。

論語と算盤

21.

私は常に精神の向上を富と共に進めることが必要であると信じておる。人はこの点から考えて強い信仰を持たねばならなぬ。

論語と算盤