1.
好きな小説を書いていると楽しいということは、ずっと変わっていない
宮部みゆき
2.
自分の創る個々の登場人物に、さほど深く思い入れないタイプの作家なのかもしれない
宮部みゆき
3.
イヤリングを両方失くしたなら、あきらめる。片方だけなら、探し回る。それが女だ
宮部みゆき
4.
ごめんと言う気持ちがあれば、警察が要らないことはいっぱいある
宮部みゆき
5.
臆病者には臆病者の生き方がある。臆病者の自分を大切にしてやる道が、どこかにきっとあるはずだ。臆病者の自分から逃げちゃいけねえ。
宮部みゆき
6.
一度逃げれば、一生逃げ続けることになる。
宮部みゆき
7.
所詮、人間は見たいものしか見ないし、信じたいものしか信じないんだよ。
宮部みゆき
8.
人間が事実と真正面からから向き合うことなんて、そもそもあり得ないんだ。もちろん事実はひとつだけだが、事実に対する解釈は、関わる人間の数だけある。みんな自分が見ている側が正面だと思っているだけだ。
宮部みゆき
9.
最初から頼りがいのある人間なんていない。最初から力のある人間なんていない。誰だって、相手を受け止めようと決心したそのときに、そういう人間になるのだ。
宮部みゆき
10.
親はなくても子は育つが、子供がいないと親は育たねぇ。
宮部みゆき
11.
男は女にはなれないし、女も男にはなれない。だから、男は女に、女は男に、時には平気で残酷なことをすることができる。
宮部みゆき
12.
重荷ってのは、それを背負える肩を選んでのせられるもんだ。
宮部みゆき
13.
まやかしの希望は、絶望よりも邪悪である。
宮部みゆき
14.
僕が、僕の運命を変え、切り拓いていかなくては、いつまで経っても同じ場所にいて、同じことを繰り返すだけで、命を終えてしまうことになる
宮部みゆき
15.
あんたはいつだって何かやろうとしてきたんだ。あんたの身に降りかかった災難から立ち直るために、何か道がないかって、ずっと探してきたんだ
宮部みゆき
16.
わたしはたまたま好きなミステリで生計を立てていますが、もし作家デビューすることができていなかったら、きっとパクさんのような悔しさを抱えていたはず
宮部みゆき
17.
年齢や性別を問わず、誰の心にもこういう場所がある気がするんです。顧みられなくなって荒れ果てた、淋しいお城のような空間。それは思春期に立ち現れることもあれば、中年になってから広がることもある。
宮部みゆき
18.
ファンタジーでもホラーでも、食事をするシーンってとても大事だと思うんです。悲しい時でも人はお腹が空くし、食べたらまたがんばろうという気になれる
宮部みゆき
19.
個性って案外本人には意識できないもの
宮部みゆき
20.
これからは自分を育んでくれたものに恩返しするような作品を書いていきたい
宮部みゆき
21.
怖いという感情は人間の原点。怖いからこそ畏れることもできるし、敬うことも、大事にすることもできる。もちろん面白いからこそ読みたいし書きたいんですが、生きるうえで大切なことがホラーにはある
宮部みゆき