1.
事を成し遂げる者は、愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない。
勝海舟
2.
上がった相場は、いつか下がる時があるし、下がった相場も、いつか上がる時があるもの。その間十年、焦らず屈んでおれば、道は必ず開ける。
勝海舟
3.
功名をなそうという者には、とても功名はできない。戦いに勝とうという者にも、とても勝ち戦はできない。何ごとをするにも、無我の境に入らなければいけない。
勝海舟
4.
生業に貴賤はないけど、生き方には貴賤がある。
勝海舟
5.
自分の価値は、自分で決めること。つらくて貧乏でも、自分で自分を殺すことだけは、しちゃいけないよ。
勝海舟
6.
人はみな、さまざまに長ずるところ、信ずるところを行えばよい。社会は大きいのだから、それでなんの不都合もない。
勝海舟
7.
何でも大胆にかからねばならぬ。難しかろうが、易しかろうが、そんな事は考えずに、いわゆる無我の境に入って断行するに限る。
勝海舟
8.
その人がどれだけの人かは、人生に日が当たってない時に、どのように過ごしているかで図れる。日が当たっている時は、何をやってもうまくいく。
勝海舟
9.
敵は多ければ多いほど、面白い。
勝海舟
10.
いわゆる心を明鏡止水のごとく、研ぎ澄ましておきさえすれば、いついかなる事変が襲うてきても、それに対処する方法は、自然と胸に浮かんでくる。いわゆる物来たりて順応するのだ。
勝海舟
11.
世の中に無神経ほど強いものはない。
勝海舟
12.
行いは己のもの。批判は他人のもの。知ったことではない。
勝海舟
13.
外国へ行く者が、よく事情を知らぬから知らぬからと言うが、知って行こうというのが良くない。何も用意しないでフイと行って、不用意に見て来なければならぬ。
勝海舟
14.
生死を度外視する決心が固まれば、目前の勢いをとらえることができる。難局に必要なことはこの決心だけだ。
勝海舟
15.
やるだけのことはやって、後のことは心の中で、そっと心配しておれば良いではないか。どうせなるようにしかならないよ。
勝海舟
16.
学者になる学問は容易なるも、無学になる学問は困難なり。
勝海舟
17.
時勢の代わりというものは妙なもので、人物の値打ちががらりと違ってくるよ。
勝海舟
18.
人間の精根には限りがあるから、あまり多く読書や学問に力を用いると、いきおい実務の方にはうとくなるはずだ。
勝海舟
19.
天下の大勢を達観し、事局の大体を明察して、万事その機先を制するのが政治の本体だ。
勝海舟
20.
人には余裕というものが無くては、とても大事はできないよ。
勝海舟
21.
人の一生には、炎の時と灰の時があり、灰の時は何をやっても上手くいかない。そんなときには何もやらぬのが一番いい。ところが小心者に限って何かをやらかして失敗する。
勝海舟