1.
一年に一度、名残惜しく過ぎてゆくものに、この世で何度めぐり合えるのか。その回数を数えるほど、人の一生の短さを知ることはないのかもしれません。
星野道夫
2.
子どもの頃に見た風景がずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり勇気を与えられたりすることが、きっとあるような気がする
星野道夫
3.
本当にやりたいと強く思うことは、ときとして勇気を生む
星野道夫
4.
怖くて逃げるか、怖くて襲うか、どちらかです
星野道夫
5.
僕らの人生というのはやはり限られた時間しかない。本当に好きなことを思いきりするというのは、すごく素晴らしいことだと思います
星野道夫
6.
バスを一台乗り遅れることで、全く違う体験が待っているということ。人生とは、人の出会いとはつきつめればそういうことなのだろうが、旅はその姿をはっきりと見せてくれた
星野道夫
7.
大切なのは、出発することだ。
星野道夫
8.
寒いことが、人の気持ちを暖めるんだ。離れていることが、人と人とを近づけるんだ。
星野道夫
9.
何も生み出すことのない、ただ流れていく時を大切にしたい。
星野道夫
10.
慌ただしい、人間の日々の営みと並行して、もう一つの時間が流れていることを、いつも心のどこかで感じていたい。
星野道夫
11.
あらゆるものが目まぐるしいスピードで消え、伝説となっていく。
星野道夫
12.
長く厳しい冬があるというのはいいことだ。もし冬がなければ、春の訪れや、太陽の沈まぬ夏、そして美しい極北の秋にこれほど感謝することはできないだろう。もし一年中花が咲いているなら、人々はこれほど強い花に対する想いをもてないだろう。
星野道夫
13.
自分が本当に好きなことをやっていれば、他人がそれを見て辛そうだと思っても、本人にとってはそれほどではないですよね。好きなことをやるというのは、そういうことなのだと思います。
星野道夫
14.
どの民族でも、どの国でも、そこに暮らしている人にとってはその場所が世界の中心で、そういうふうに世界は成り立っている
星野道夫
15.
たとえ、より良い選択をしたとしても、また必ず次の問題が出てくるわけですから。つまり、これにはゴールがない
星野道夫
16.
誰にでも、思い出を作らなければならない「人生のとき」があるような気がする。
星野道夫
17.
自然は時折、物語を持った風景を見せてくれる
星野道夫
18.
人はいつもそれぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ
星野道夫
19.
人の暮らしは変わってゆく。それが何かを失ってゆくにせよ。私たちが望む豊かさに向いて動いている
星野道夫
20.
個々の死が淡々として大げさでない。私たちが生きてゆくということは、誰を犠牲にするかという、終わりのない日々の選択である。
星野道夫
21.
誰に見られることもなく、こんなふうに何千年、何万年、カリブーは極北を旅してきたのだろう。そこに説明のつかない自然との約束がある。それはぼくたちが失くしてしまった、生き続けてゆくための一つの力
星野道夫