1.
寛大さは行動と自由への鍵である
ハンナ・アーレント
2.
私が望むのは、考えることで人間が強くなることです。危機的状態にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬよう。
ハンナ・アーレント
3.
差異を表明し、他と自分を区別することができるのは人間だけである。人間だけが、渇き、餓え、愛情、敵意、恐怖などのようなものを伝達できるだけでなく、自分自身をも伝達できるのである。
ハンナ・アーレント
4.
組織というのは常に政治的である。組織する場合、人びとは活動しようとして権力を得ようとするからである。
ハンナ・アーレント
5.
考えるのを止めたら、人間じゃなくなる
ハンナ・アーレント
6.
世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です。そんな人には動機もなく、信念も邪心も悪魔的な意図もない。人間であることを拒絶した者なのです。そして、この現象を、私は”悪の凡庸さ”と名付けました。
ハンナ・アーレント
7.
今世紀に現れた悪は予想以上に根源的なものでした。今ならわかります。根源悪とは、わかりやすい動機による悪とは違います。利己心による悪ではなく人間を無用の存在にしてしまうことです。
ハンナ・アーレント
8.
考えるとは注意深く直面し、抵抗すること。
ハンナ・アーレント
9.
リアリティとは、『ナチは私たち自身のように人間である』ということだ。つまり悪夢は、人間が何をなすことができるかということを、彼らが疑いなく証明したということである。言いかえれば、悪の問題はヨーロッパの戦後の知的生活の根本問題となるだろう。
ハンナ・アーレント
10.
全体主義とはその人間性を破壊するもの
ハンナ・アーレント
11.
人間と動物の違い『人間性』とは、人間同士が『互いに異なった個性をもつ人間である事を認め会う事』である
ハンナ・アーレント
12.
私たちは、自分自身の内で、そして世界の中で起こっていることについて語ることを通して、それを人間化するのであり、またそうした語りの中で、人間であることを学ぶのです。
ハンナ・アーレント
13.
思想家に学位なんて不要
ハンナ・アーレント
14.
強制収容所での教えです
“犯罪行為がなくとも罰は下せる” “搾取が利益を生む必要はない” “労働が成果を伴わなくても構わない”
強制収容所とはいかなる行為も感情も、その意味を失うところです。無意味が生まれる所とも言えます
ハンナ・アーレント
15.
暴力は権力が危うくなると現れてくる
ハンナ・アーレント
16.
権力は人々の承認を得て成立するもの。権力が必要とするのは正当性
ハンナ・アーレント
17.
最も急進的な革命家も、ひとたび革命が起こるや、たちまち保守主義者に化けてしまう
ハンナ・アーレント
18.
嫌いな人の真実よりも、好きな人の嘘がいい。
ハンナ・アーレント
19.
古代は労働が軽蔑され、近代は労働が賛美された
ハンナ・アーレント
20.
真に人間的な会話は、他者に対する喜びや、他者の語ることに対する喜びに満たされているという点で、単なる討論とは異なる。
ハンナ・アーレント
21.
私たちは過去をなかったことにできないのと同様に、過去を克服することもできないが、過去を受け止めることはできる。
ハンナ・アーレント