1.
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。
人は生まれながらにして貴賤貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり
学問のすすめ
2.
賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり。
学問のすすめ
3.
学問の要は活用に在るのみ。活用なき学問は無学に等し
学問のすすめ
4.
心事高尚ならざれば、働きもまた高尚なるを得ざるなり
学問のすすめ
5.
一身独立して、一国独立する
学問のすすめ
6.
人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり
人は生まれた時は何も知らない存在であり、学ばなければ智恵を得ることはない。 そして、学ばなかった為に智恵が無い者を愚か者と言う
学問のすすめ
7.
信の世界に偽詐多く、疑の世界に真理多し
信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い
学問のすすめ
8.
進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む。進まず退かずして潴滞(ちょたい)する者はあるべからざるの理なり
潴滞(ちょたい) = 停滞
学問のすすめ
9.
自由と我儘との界は、他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり。
学問のすすめ
10.
活用なき学問は無学に等し
学問のすすめ
11.
学問するにはその志を高遠にせざるべからず。飯を炊き風呂の火を焚くも学問なり。天下の事を論ずるもまた学問なり。
学問のすすめ
12.
この人民ありてこの政府あり
学問のすすめ
13.
独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人に諛(へつら)うものなり
学問のすすめ
14.
人の世をわたる有様を見るに、心に思うよりも案外に悪を為し、心に思うより案外に愚を働き、心に企てるよりも案外に功を成さざるものなり。
学問のすすめ
15.
学問の本趣意は読書のみにあらずして精神の働きに在り
学問のすすめ
16.
人望とは実際の力量で得られるものではもとよりないし、また財産が多くあるからといって得られるものでもない。
ただ、その人の活発な知性の働きと、正直な心という徳をもって、次第に獲得していくものなのだ。
学問のすすめ
17.
学問は事をなすの術なり。実地に接して事に慣るるに非ざれば決して勇力を生ずべからず。
学問のすすめ
18.
人間の見識、品格を高めるにはどうしたらいいのだろうか。物事のようすを比較して、上を目指し、決して自己満足しないようにすることである
学問のすすめ
19.
学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ
学問のすすめ
20.
愛国の意あらん者は、官私を問わず先ず自己の独立をはかり、余力あらば他人の独立を助け成すべし
学問のすすめ
21.
読書は学問の術なり、学問は事をなすの術なり
学問のすすめ