1.
型破りな演技は、型を知らずにはできない型を知らずにやるのは、型なしというのだ。
坂東玉三郎
2.
遠くは見ない。明日だけを見る
坂東玉三郎
3.
会うことも会話もできない中で伝わるものが、魂なのではないか
坂東玉三郎
4.
遠くを見すぎると、足下がおろそかになるのかもしれません 明日に向かって前進することが大事なのでしょう
坂東玉三郎
5.
美の基本はやはり丁寧でなければなりません。
坂東玉三郎
6.
力技で他人と対さないということが、日本人ならではのやわらかさだと思います。他人への気遣いであり、優しさであり、また所作が丁寧であることもやわらかさに繋がるのだと思います
坂東玉三郎
7.
きれいに立ち直るというのはすごく力がいる。醜く落ちていったものを次の幕でもう一度きれいに再生するのは、すごくたいへんです、精神的にも、肉体的にも
坂東玉三郎
8.
見る側のために伝承がある、けっして演る側の楽しみじゃなく、いかに内容をはっきりわからせ、奥深く見せるかのための伝承を大切にしていきたいと思いました
坂東玉三郎
9.
本当の核心は無意識の中にあるというか、言葉にするとゆがみが出ると思います。だから、ある意味では、話をするのがめんどうくさい、というところがあるようです
坂東玉三郎
10.
進歩するには背伸びも必要でしょうね。ちょっとずつ背伸びして、その時の自分よりも装って発言したり行動する。そして次にその背延びが嘘でないように努力するわけです。
坂東玉三郎
11.
世の中の大勢と脚並みを揃えられない場合には、世の中じゃないものになるしかないじゃないですか。自分が違うものになって自由なところに脚をおろす
坂東玉三郎
12.
演りたいものが歌舞伎以外の世界にも広がっていって、いろいろなものをさせていただくようになったんです
坂東玉三郎
13.
やっていることが私なんです、とお答えするのが一番確実なのかもしれない。
坂東玉三郎
14.
昨日言ったことが本当か、今日言ったことが本当か、じゃなくて、どちらも本当なんです
坂東玉三郎
15.
むずかしかったのは凄みを出すというところです。「凄み」と「がんばる」というのは違う。「ふけてはいけない」というのと「軽くなる」のは違う。「病気のけだるさ」と「恨みの辛さ」も違う。
坂東玉三郎
16.
伝統芸能を引き継ぐ意味というのがここで答えられるのであれば、追求する必要も無いですよね。引き継ぐ意味というのは、言葉では表せません。
坂東玉三郎
17.
所作だけを最小限やるような稽古と、没入して振り切れてしまったような稽古を両方やっておいて、その中間のところにさっと降りて、本番の舞台をやるのです。
坂東玉三郎
18.
ふだん何していますかと聞かれるでしょう。芝居を観たりします、というと、勉強家ですねといわれるけど、そうじゃないのね。楽しいの。観てるときって。やってるときよりいいときがあるし。
坂東玉三郎
19.
皆さんがおっしゃるほど、自分の舞台上の姿が自覚の中にないんです。ですから、聞かれるたびに答えていても、それは意識的に作った答え、演じていく過程、役を教わった過程での方法論の言葉が自分の中にあって、その言葉で答えていくだけなんです。
坂東玉三郎
20.
自分の作品とか批評、写真に対して割と客観的なんですね。だからすごくさめているんですけど、時には自慢ぐらいしなくては生きていかれないと、自分でほめたりしてるんです。
坂東玉三郎
21.
「便利」っていう言葉をちゃんと吟味した方がいいと思う。使わない方がいいと思う。「すぐれもの」という表現を使いたい。
坂東玉三郎