1.
問題を解くことは重要である。しかし、問題を発見することはもっと重要である。
秋山仁
2.
人が気付いていない真理を、人と違った角度から眺めて見つけ出す。仕留めがいがあるんですよ、数学は。
秋山仁
3.
努力は報われず、正義は滅びる。だけど、それでも努力するのが美しい人生だ。
秋山仁
4.
一番いけないのは、何となく進路を決め、努力もしないで流れに身をゆだねることだ。そんな人生を送っているかぎり、きっといつかは後悔するときがくる。
秋山仁
5.
地べたをはいつくばって、死にもの狂いで一生懸命やっていると、たまに、まぐれですばらしい数学の定理を見つけられる。
秋山仁
6.
歓喜の一瞬というのは、人生のうち数えるほどしかないのですが、その「たまに」を求めて、頑張っている。
秋山仁
7.
人間は本来、本職で勝負するのが基本だと思っています。
秋山仁
8.
頭のいい人はどんどん進んでいける。でも、足元にある大切なことを見逃しがち。バカは、ゆっくりとしか進めないので、小さくても美しい真実をたまに見つけられる。
秋山仁
9.
昔も今も敬愛される先生は、単に勉強を教えることに長けているだけではない。
子どもたちにあふれんばかりの愛情と確固たる教育信念をもち、生涯一教師を貫き、自らが生きることの素晴らしさを体感し、その生きざまを生徒にさらしている。
そんな先生が生徒たちに必要なのだ。
秋山仁
10.
しょせんIQなんて、反射的判断力や早見え能力しか反映してない。人生で真に大切な能力は、人の嫌う辛い仕事を長い時間かけてでもやり抜く力だ。
秋山仁
11.
大学の体育会で頑張ってきた人間は、会社に入っても困難に耐え、確実に戦力になるなんて考えは大間違い。言いつけを守るだけの人間は、どこでも真っ先に要らなくなる。
秋山仁
12.
不得手も頑張れば、得手になることが、人生たまにある。
秋山仁
13.
楽な道を選ばず、あえて、いばらの道を好み、突き進んだ。大した才能もないヤツが数学者になるためには、それぐらいの覚悟がないとできなかった。
秋山仁
14.
問題は時間をかければ、誰だってやがて解ける。頑張れば、なんとかなるものなんだ。
秋山仁
15.
25年前の「算術から科学する数学へ」と書いたときから、日本のセンター試験は何一つ変わっていない。点とり術に長けたことが良いことになってしまったことが実に残念。本当は数学教育は楽しいものだから。
秋山仁
16.
なぜ?どうして?という好奇心に裏打ちされた学びをしていかない限り、将来、彼らの生活において役に立つもの、教育とは言えない
秋山仁
17.
キミたちがもし進路で悩んでいるのなら、自分がやりたいこと、なりたいものを選べ、とオレはいいたい。そして、好きなことを選んだ以上、それを生涯をかけてでもやり抜き、ものにしようという強い意志をもて。
秋山仁
18.
進路を選ぶときに、「適性」だの「才能」などといっている奴がいるが、そんな甘っちょろいことは考えるな。どの人間にも、おしなべて卓越した才能なんてのはないのだ。
秋山仁
19.
ためらうことなく、自分が一番やりたいこと、一番好きな道を選ぶべきだ。そして大きな野心をもて。
秋山仁
20.
試練を体験し、困難に挑戦し、それを克服すること。そうした尊い経験を積むことにこそ人生における受験のもつ真の意義がある
秋山仁
21.
生徒会活動だって、部活だって、へたすると友達同士のふれあいや、先輩後輩のつながりだって、受験には無駄といえば無駄なんだよ。
だけど、その無駄なこと、くだらないこと、つらいこと、大変なこと、非能率的なこと、そういうのをみんなといっしょにやるのが学校なんだよね。
そして、人と協調して、和をはかって、生きていける人間に育つことが大切なんだよ。そういうものが宝なんだ。
秋山仁