1.
世の中には絶対の善もなく、絶対の悪もない。善悪は相関的なものである。
樋口季一郎
2.
時として愛するが故に他を敵視するような、誠に悲しむべき現象が発生することがある。
樋口季一郎
3.
長い軍人生活を通じて、これほど意味のない時代は他になかった。
樋口季一郎
4.
私は人として当然のことをしたまでです。日本はドイツの属国ではないし、ヒトラーの差別主義に賛成するものではない。閣下はヒトラーのお先棒をかつぐのですか?
樋口季一郎
5.
日本人よ、新憲法を通して独立国民となれ。
樋口季一郎
6.
不正、悪に屈してはならない。
樋口季一郎
7.
いずれは世界連邦の時代が到来する。
樋口季一郎
8.
神は領土に関し、蘇露のみに優越を認めるはずはないのである。現在において、はたまた過去における被圧迫民族は大悟一番すべきである。
樋口季一郎
9.
日本は連合軍には降服したがソ連軍は別だ、猛反撃せよ
樋口季一郎
10.
石碑は河に投ぜられうるが、歴史は煙滅されない
樋口季一郎
11.
神は人類に平等に、かつ公平に平和理に人種の別なく生活しうる権能を付与されたはずのものと信ずる。したがって領土、国境なる観念など実在すべきはずのものではない。
樋口季一郎
12.
もし米国の原爆を動機として、日本政府の降伏が決行されなかったとすれば、ソ連は樺太、千島における私共の建設せる約二十個の優良飛行場を根拠として、北海道及び日本本州の北部に対し、壊滅的空中攻撃を決行したであろう
樋口季一郎
13.
私は非武装主義を徹底すべく、私の機関開設後全要員に対し、所持の武器弾薬、ピストルの放棄を命じた
樋口季一郎
14.
日露戦争は日本のエゴイズムないし、侵略主義から発したものであったか、またその反対であったか…
樋口季一郎
15.
(ソ連について)日本に対し不法暴力を加え来ったことは不法であり、不道徳であり、侵略主義の発露であり、不正義である
樋口季一郎
16.
苦難なる我が国民の生き抜く唯一の方法は、日本憲法にも 基づく国民の権利義務上のアンバランスを是正する必要を認め、義務の有する価値にさらにXなる有形無形上の国民の犠牲心を重視する。 それは他でもない愛国心である
樋口季一郎
17.
復讐は一種の自衛権でもあると見るのである
樋口季一郎
18.
日本の固有の北方領土は「国後、エトロフ以南の千島と全樺太なり」というのが本筋である。ただ北部千島の防衛に任じた私としては、占守、幌筵などを他国の領土と思うことは悲しみにたえない
樋口季一郎
19.
同じドイツ人なのに酷い仕打ちをしてけしからん、同胞を追放する前にユダヤ人に安住の地を与えよ
樋口季一郎
20.
私は露都条約を、近き将来、日本が是正する権利を保留するものと確信する。所詮、樺太は固有の日本の領土である
樋口季一郎
21.
古き歴史は考古学によって、小さい古人の遺物から建設されるものだが、不思議な文化を持つロシアにおいては歴史をコールタールにて抹殺しうると考えるのかと抗議した
樋口季一郎