1.
枯れ木であっても内に秘めたる力があれば花を咲かせることができる。これが人間の生き方というものだ
千玄室
2.
型を真似るだけだけなら誰でもできます。型に心血を注いで初めて形になるんです
千玄室
3.
茶の道で一番大切な教えは、「和敬清寂」。千利休が掲げた精神です。「和敬清寂」の精神があれば、広い心で物事をとらえ、相手の立場になって仕え合えるようになります。
千玄室
4.
相手のためにお茶を差し上げることができたか、茶の道というものを一つの心として差し上げることができたか、すべてのことにおいて粗相はなかったか。これらを常に省みながらお茶を点てることが、自分を成長させる素となる
千玄室
5.
泥沼の中にいても、頑張ってそこで足踏みを続けていたら、いつの間にか固まっていくのです。それが自分をつくっていく足場になる
千玄室
6.
不易流行の中での温故知新、古い革袋の中に新しいお酒を入れるような革新をしていくことが大事だと、私は思います。
千玄室
7.
上に立つ者は、その道に対する厳しさというものを自分の体で会得していかなければいけないと思うのです。
千玄室
8.
日々の積み重ねは僅かなものかもしれませんが、伝統とはその僅かな「新た」の積み重ねに他なりません。
千玄室
9.
本物の創造はその根っこにまで遡って、初めて生まれるものなのだという気がします。
千玄室
10.
ゆったりとした姿を現わしていくことは、人様から信用を得ることにもなります
千玄室
11.
作務で草むしりをしていた私に老師はこう問いかけたのです。
「あんた、どんな気持ちで草を抜いてるんや」と。「あんたが何気なく抜いてる草も、生きてるんやで。他の草を生かすために、その草の命を奪っているわけや。生かされているということが、どんなに尊いことなのか、そのことに心を馳(は)せなさい」
千玄室
12.
誰もが誰かの犠牲によって生かされている。ならば生かされている者の使命とは何なのか。自分がやるべきことは何なのか。失った仲間たちに恥じない生き方とは何なのか。
千玄室
13.
生きていくことは大変なことです。みんなが「苦」を担いでもがいています。傍から見れば羨ましがられる人でも、羨ましがられる分だけの「苦」を背負っている。
千玄室
14.
自分自身に向き合うのではなく、人からどう見られるのかばかりを気にかける。だから、辛くなる
千玄室
15.
本当はそうではないのに、無理やり「いい人」の枠に自分をはめ込もうとすれば、無理が生じて当然です。
千玄室
16.
人間をおろそかにしてはいけません。
千玄室
17.
地球をもったいないものと思っているのなら、それを壊すようなことしたらあきません。
千玄室
18.
病魔よりさらに怖いのは、人間が人間を殺してしまうこと。
千玄室
19.
僕はね、「平和」っていう言葉を気安く言うのがきらいなのです。
千玄室
20.
半歩さがったら、親子の間、夫婦の間に争いは起きません。国と国の間にもね。
千玄室
21.
人間を色分けするのはおかしい。私の祖先は、そういうのをなくすためにお茶の道を創ったんです
千玄室