1.
俺の人生は年がら年じゅう、切羽詰まっている。人生の落伍者にいつなるかと楽しみながら、心配して歩いてきた。
勝新太郎
2.
絶体絶命のところで遊びたい
勝新太郎
3.
そんなもんに頼るな。台本なんて食べちゃいなさい。
勝新太郎
4.
中村玉緒は勝新太郎なしでも存在し得るが、勝新太郎は中村玉緒なしでは存在し得なかった
勝新太郎
5.
無駄の中に宝がある
勝新太郎
6.
影のない役者は光のない役者だ。俺は新しい影をつくることから始める
勝新太郎
7.
痛み、失敗というのは大切なんだよ。人間は自分が痛い思いを経験するから、人の痛みも分かる。情を知る訳だ。情を知ると、自分が不幸になっても人には幸せになって欲しいと思うようになれる。少しぐらい自分が不幸になってもいいという考え方が出来るようになる
勝新太郎
8.
黒澤さんの映画では本物の矢が飛んでくるそうだが、その矢に当たって死んでも本望だ
勝新太郎
9.
お前、いい眼をしてるな。目は化粧できないし、(目が語る)心は演技やメーキャップでも隠せないんだよ
勝新太郎
10.
口説き文句なんてぇものは人に教わるものじゃねぇよ。自分でオリジナル口説き文句をつくりゃあいいんだ
勝新太郎
11.
例えば、人と人がたまたま出会って、素晴らしい関係を築くことがある。あらかじめこのような人と会うと心構えをしていれば違った関係になるかもしれない。偶然だから、完全な関係が生まれる
勝新太郎
12.
俺はスター気取りの見栄でチップを出してるんじゃない、世間のことや人間のことを学ばせてもらってる授業料として差し上げているんだよ
勝新太郎
13.
捕まった時、反省した顔をしなきゃいけないと思って、鏡を見た。反省した顔ってどんな風だろうとやってみたんだけれど、どうも上手くいかない。俺は反省に向いていない顔をしているんだな
勝新太郎
14.
(石原裕次郎氏への弔辞の結び)どうせ、どっかで会うんだから。それまで、さようなら
勝新太郎
15.
影を持っている人間だからこそ、光り輝くものが出てくる。影から出てくるそいつ独自の生き方、光に人は憧れるんだ。今は影のない役者がスターになれる。本物よりも本物によく似た偽物の方が扱いやすい。気位がないから使いやすいんだ
勝新太郎
16.
偶然こそが完全である
勝新太郎
17.
大統領や総理大臣には代わりがいるだろうがオレの代わりはいないんだ
勝新太郎
18.
主人公が悪役だからこそ、話題になるんだ
勝新太郎
19.
俺のおカネってのはみんなウンコになっちゃうおカネだから、余ったお金はみんな人にやっちゃう
勝新太郎
20.
役者は科白の奴隷じゃない
勝新太郎
21.
金がなくちゃ遊べないけど、株で儲けたとか地上げで儲けたとか、金があるから遊べるもんでもない。粋がないとね。粋という、粋だけじゃなくて、心意気の〝いき〟でもある
勝新太郎