1.
魂込めて魂を燃やして、本当に精進した結果が50年、100年色褪せない名局を指せたということが大きな誇り、喜びであると思います
加藤一二三
2.
将棋にいい手があるのなら、人生にもこうすれば幸せになれるというものがあるに違いないと思いました
加藤一二三
3.
人間的な深みが増すにつれ、将棋にも円熟味が出てくる。将棋をやる体力も30歳と60歳とではそれほど関係ないはずです
加藤一二三
4.
藤井聡太新棋聖にはその天賦の才を余すところなく発揮し天高く翔ける龍となり、将棋史に於いて今後だれもまだ見ぬ地平を、ときに孤独と闘いながらも勇猛果敢に切り開いていただき、いつまでも色褪せない名局を紡ぎながら、将棋という芸術文化の大輪の花を咲かせていただきたいと願います
加藤一二三
5.
直感は、100ひらめいたうち95くらいは正しい。残りの5か6を読むわけです。でも迷ってから無理に考えたときは駄目です。直感のほうが正しいですね
加藤一二三
6.
全力投球でやってきた結果なので、1000敗も恥ずかしくはない
加藤一二三
7.
人生の節目になるよう大きな勝負っていうのは、理屈を超えた力が働いていると思ってもおかしくない
加藤一二三
8.
定跡を知っていると中盤まで自分の力以上で戦えます
加藤一二三
9.
私から闘いを取ったら何が残るといえよう。勝負師である限り、命が尽きるまで勝負に明け暮れるのが棋士のさだめだ
加藤一二三
10.
その人に対して愛情がないと、正しく評価することはできない
加藤一二三
11.
私はひと口に闘志といっても、闘志にはいろいろあると思う。将棋の場合でいうならば、対局するにあたって、人に負けまい、という闘志と、将棋を深く研究したい、という未知なるものに挑む闘志である
加藤一二三
12.
確かなものを追求し、美しい将棋を指すように努めてゆく過程で、将棋が芸術にまで昇華できることを経験した
加藤一二三
人間の価値を決めるのは「誠実に生きる」ということ
加藤一二三
人生で一番幸せな瞬間は、これからやってくる
加藤一二三
詰め将棋は、棋士からのラブレターだと思う。私たちは棋力はどうであれ、それに応えていくことができる。解けたときは、気持ちが通じ合ったようで、とても楽しくうれしい。
加藤一二三
思うようにならないからこそ、人間は成熟し、深みは増す
加藤一二三
私はつい最近悟ったんです。バッハは自分が能力があって理屈抜きで名曲を作ったんです。私もそうあるべきだと思った。理屈抜きで私は将棋の才能を頂いているわけだから、ひたすら将棋を指して、良い将棋を指すことに尽きる
加藤一二三
将棋は芸術。モーツァルトの曲のように、将棋もしっかりした解説があれば感動を与えられる
加藤一二三
現役から退くことは決して終焉なのではなく、新たなる人生の旅路の始まりなんだという前向きな思考が当たり前の社会になってほしいと控えめながら常に願っているひふみんです
加藤一二三
人生も、将棋も、勝負はつねに負けた地点からはじまる。
加藤一二三
私はすごく立派な将棋を指し、私も感動する立派な将棋を指してきた。『今日は別に負けてもいいよ』と思ったことは一回もないんです。すべて勝つために努力して、今日まで来た。この気持ちには、これからも変わりはないんです
加藤一二三