1.
いやしくも天下に一事一物を成し遂げようとすれば、命懸けのことは始終ある。依頼心を起こしてはならぬ。自力でやれ。
伊藤博文
2.
大いに屈する人を恐れよ、いかに剛にみゆるとも、言動に余裕と味のない人は大事をなすにたらぬ。
伊藤博文
3.
国の安危存亡に関係する外交を軽々しく論じ去つて、何でも意の如く出来るが如くに思ふのは、多くは実験のない人の空論である。
伊藤博文
4.
今日の学問はすべて皆、実学である。昔の学問は十中八九までは虚学である。
伊藤博文
5.
本当の愛国心とか勇気とかいうものは、肩をそびやかしたり、目を怒らしたりするようなものではない
伊藤博文
6.
お前に何でも俺の志を継げよと無理は言はぬ。持って生まれた天分ならば、たとえお前が乞食になったとて、俺は決して悲しまぬ。金持ちになったとて、喜びもせぬ。
伊藤博文
7.
たとえここ(英国)で学問をして業が成っても、自分の生国が亡びては何の為になるか。
伊藤博文
8.
われわれに歴史は無い。我々の歴史は、今ここからはじまる。
伊藤博文
9.
私の言うことが間違っていたら、それは間違いだと徹底的に追及せよ。君らの言うことがわからなければ、私も君らを徹底的に攻撃する。互いに攻撃し議論するのは、憲法を完全なものにするためである。
伊藤博文
10.
現在の日本は地平線から出たばかりの太陽である。
伊藤博文
11.
長官だの秘書官だのという意識は一切かなぐり捨てて、討論・議論を究めて完全なる憲法をつくろうではないか
伊藤博文
12.
日本もまもなく世界に雄飛し、日の丸の旗は尊敬の念を持って世界の人々から見られるようになるだろう
伊藤博文
13.
日韓両国民は宜しく共心同力国歩の発展を図るべし。此希望にして成就するあらば、予は死するも瞑目(めいもく)すべし
伊藤博文
14.
俺を撃つなんて、馬鹿なやつだ
伊藤博文
15.
自分は畳の上では満足な死にかたはできぬ
伊藤博文
16.
万里平原、南満州 風光闊遠、一天の秋 当年戦跡、余憤を留む、 更に行人をして暗愁牽かしむ
南満洲は平原が広がり、眺めは遠くまで広がり、秋らしい。戦争の跡は未だに残っており、未だに怒りをとどめている。それが旅人に暗い憂いをとらわれさせられる。
伊藤博文
17.
私の人生において、唯一誇れることがあるとすれば、このとき、一番に高杉さんのもとに駆けつけたことだろう
高杉晋作が挙兵した際に一番に駆けつけたことを振り返って
伊藤博文
18.
未だ失望するときではない。人事をつくすべきだ
長州藩が攘夷に傾くのを止められなかった井上馨に対し
伊藤博文
19.
君の帰朝の時には他人はどうであろうとも、わが輩だけは必ず出迎えにゆくよ
小村寿太郎に伝えた言葉
伊藤博文
20.
博文をとやかく申す連中の中には、ひそかに囲い者等を置いている者もいますが、博文は公許の芸人どもを公然と呼ぶまでです
伊藤博文
21.
誰が撃ったのか。森(秘書官)も撃たれたのか。
伊藤博文