1.
才能がある人間にも、ない人間にも、同じようにあこがれて手にはいらないものがあるのだ。世界というのは不思議で残酷な場所である。
石田衣良
2.
頭がいいとかお金もうけが上手いとかは、ただの得意技でしょ。足が速いとか、顔がきれいなんてもね。でも、まったく別だもの。才能っていうのは特別なの。
石田衣良
3.
職業ですべてはわからない。だが、大人の場合そいつは人の在りかたの半分以上を事実上決定する。いや、日本では七割以上かもしれない。仕事以外になにもない大人って多いよな。
石田衣良
4.
きれいでも、きれいでなくても、変化のなかに美しさはある。生きものって、だいたいがそういうもんだよな。
石田衣良
5.
人は生きる限り、欲望をもつ。それを誰も笑うことはできないのだ。僕たちは色とりどりに咲き乱れる欲望の花束を、胸の奥に死ぬまで抱えて生きている。
石田衣良
6.
なにかが変わるときというのは、全部いっぺんに変わるんだな。
石田衣良
7.
この世界では誰もが、手近なボロ隠しをまとっている。黄金の心をもつ正しい人間だけ裸で外を歩けばいい。ぼくは裸は嫌だからボロを着る。
石田衣良
8.
「普通」が一番おもしろいんだ。劇的な恋なんて、つまらない。普通の女性が、普通の男性に心がかたむく一瞬の動きのほうが、ぼくの小説にはずっといい
石田衣良
9.
女性やセックスを退屈だなんて思うのをやめなさい。人間は探しているものしか見つけない
石田衣良
10.
結局のところ、おれたちには目のまえにあることしか見えない。苦悩でも、安楽でもね。それがおれたちの救いで、同時に呪いなのかもしれない。
石田衣良
11.
どれほど世界が不合理で混乱していても、そこに意味をつくりだすのは人の心の働きだ。
石田衣良
12.
生きることに大事なのは、計画性と即興性のバランス。
石田衣良
13.
誰にでも、自分の殻を破って、壁を越えなくてはいけない時期がある。僕にとってはそれが今。
石田衣良
14.
とかく年齢で人を分けたり、区切りをつけたりしようとするのは、日本人の悪い癖だと思う。
石田衣良
15.
仕事がすごく新鮮に思える時期に、自分で限界を決めてしまわないことです。限界を超えたところで頑張っていると、それが普通になってさらに遠い限界に行ける。無理をすることです。自分なんてそんなにたいしたものではないのだから、大事にしなくていいんです。
石田衣良
16.
あなたが自発的になりたいのなら、最初にそれを耐えることを学び、そしてあなたが結果に耐えることができればあなたは自発的になることができます。
石田衣良
17.
この世界では、当たり前の気持ちや言葉が実際に常に起こっています。相手に理解してもらいたいという気持ちさえあれば、言葉など心配する必要はありません。
石田衣良
18.
明らかに私は群衆の中にいますが、私はとても孤独感があります。
石田衣良
19.
優雅な敗者になるには、次の挑戦をつかむ必要があります。
石田衣良
20.
恋をしていることほど、人の性質や性格を際立たせることはできません。誰もこのようなことを教えたり、教科書には実践的な方法が含まれていません。誰もが苦しみと失敗の過程でお互いに幸せを追求しています。
石田衣良
21.
誰であろうと、相手が自分と違う限り、相手は不思議ですごい男だと思います。
石田衣良