1.
春は夜桜 夏には星 秋には満月 冬には雪 それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら それは自分自身の何かが病んでいる証だ
比古清十郎
2.
剣は凶器 剣術は殺人術 どんな綺麗事やお題目を口にしても それが真実
比古清十郎
3.
飛天御剣流は時代の苦難から人々を守るのが本来の理。だが、それはあくまでもどの権力、どの派閥にも属さない自由の剣としてだ
比古清十郎
4.
お前一人が全てを背負って犠牲になるくらいで守れる程、明治という時代は軽くねえはずだ
比古清十郎
5.
手取り足取りで教えられた技は身につかない。一度喰らってそこから学び取った技こそ、いざって時に役に立つ
比古清十郎
6.
愛しい者や弱き者を仏の慈愛を以って、己を犠牲にして守った所で、その者達の中には悲しみが残り、本当の意味での幸福は訪れない
比古清十郎
7.
時代の危難を修羅の激情を以って、命を捨てて鎮めた所で、それは所詮連綿と続く時代の一時だけの事に過ぎない
比古清十郎
8.
だが今日は違う。お前が全力を出しても倒せない男が、こうして目の前に立ってやっているんだぜ
比古清十郎
9.
俺はお前の師匠だぞ。バカ弟子の考えなどお見通しさ
比古清十郎
10.
うざったい人付き合いをせずに暮らすには、芸術家が一番手っ取り早い。まあ、真の天才は何でもこなしてしまうのさ
比古清十郎
11.
人ひとりの幸せも軽くない。お前が犠牲になれば、ただお前に会いたいという気持ち一つで京都へ来た女が一人確実に不幸になる
比古清十郎
12.
覚えておけ。どんなに強くなろうとお前はただの人間、仏や修羅になる必要は無いんだ
比古清十郎
13.
これから死ぬ奴に名乗っても意味ねえよ
比古清十郎
14.
神速を超える抜刀術、それが天翔龍閃だ
比古清十郎
15.
もし生き延びたとしても、お前は生涯悩み苦しみ、孤独にさいなまれ、人を斬る。ならばいっそ、奥義の代わりに引導をくれてやるのが、お前の師としての最後の務め
比古清十郎
16.
俺が飛天御剣流を教えたのは、お前を不幸にするためではないということだけは覚えておけ。
比古清十郎
17.
お前は武人なんだ、誇りを取り戻せ
比古清十郎
18.
バカ弟子でもこの比古清十郎の弟子だ。そう簡単にくたばる訳ないからな
比古清十郎
19.
やれやれ! 生きて帰ってくるかどうか知らんが、バカ弟子の頼みはこれで果たした。後は信じて待ってりゃいい
比古清十郎
20.
生きようとする意志は何よりも強い… それを決して忘れるな
比古清十郎
21.
生きよ、剣心! さすればお前は、天翔龍閃を自在に使いこなし、己の中の人斬りになど決して負けたりせん!
比古清十郎