1.
本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない。
柳宗理
2.
デザインの創造とは、表面上のアピアランスの変化ではない。創意工夫をもって内部機構を改革することである。
柳宗理
3.
デザインの構想は、デザインする行為によって触発される
柳宗理
4.
デザインは一人でするものではない
柳宗理
5.
よく売れるものは良いデザインであるとは必ずしも言えない。また、良いデザインは必ずしも良く売れるとは限らない
柳宗理
6.
良いデザインは優れたデザイナーのみでは生まれえない
柳宗理
7.
本当のデザインは流行と戦うところにある
柳宗理
8.
伝統は創造のためにある。伝統と創造を持たないデザインはありえない
柳宗理
9.
デザインは社会問題である
柳宗理
10.
企業者は何よりもプロダクトマンシップを持っている人でなければならない
柳宗理
11.
世の中に氾濫するデザインには、目もあてられぬほど病弱で歪んだ醜いものが多く、残念でならない。実際、美しいものは少ないのである。
柳宗理
12.
常識を捨て、根本に立ち返ることは、大変勇気のいることで、非常に難しい。しかし、このことの大切さは、あらゆることに通じる
柳宗理
13.
人間の造るものが大衆生活に密接に結びついていなければならず、そこにこそ、これからの芸術は存在する
柳宗理
14.
時代の中で新しく生まれてきた技術をいかにうまく用いるか。技術そのものを生かす。
柳宗理
15.
日常の生活に使われるものだから量産できなければいけない。純粋美術の作品が一点であることと、大きな違いがある
柳宗理
16.
材料そのもの、素材をなるべく生かして造るのが本当の美しさである
柳宗理
17.
大衆のためのものであるから、安価で誰もが手に入れられるものでなければならない。
柳宗理
18.
民芸においては、手仕事ということを重視するが、新技術に対して否定するわけではない。ただ、新技術を使って出来上がったものに、醜悪なものが多いと危倶している
柳宗理
19.
経済の成長がすなわち人類の幸福だと思っている。それは間違いだね。今にこういうのはダメになる。
柳宗理
20.
いいものはたとえ売れたとしても5年か10年で消えてしまうね。飽きられるか、もしくは企業が儲からないから、やめてしまう
柳宗理
21.
手工芸の心というものを、新しい技術を使って、現代に引き継ぐことが、私たち現代に生きるデザイナーの役割だと教えているのである。そして、それこそが私の歩む道である
柳宗理