1.
「死」というのは無駄に消えるんじゃない。また何かの形でいかされるんだと思う。その変化だけを受け入れればいい
加島祥造
2.
自然というのは、こんな激しい災害(東日本大震災)をもたらすと同時に、再生する優しい能力も持っている。あらゆる生物を育てる能力も持っている。人間はその自然と繋がり、ともに生きる存在なんだよ
加島祥造
3.
尖がらず(△)、角ばらず(▢)、転がっていく(〇)
加島祥造
4.
求めなければ、イライラしたり、失望したりしなくてすむのかもしれません
加島祥造
5.
いつまでも過去(悲しみ)を引きずっている自分を望んではいない。寂しさや恐れは、過去や未来にとらわれた自分から来る
加島祥造
6.
母親は、なるたけ子供は放っておくことさ。そして自分の好きなことをさせる。すると、社会へ出ても自分の方向にいく
加島祥造
7.
子供は健全だよ。「はじめの自分(自然の自分)」の割合が多いからね。大学、社会人と進むうちに「社会の自分」の比率が大きくなっちゃう
加島祥造
8.
「過保護」は一種の虐待なんだ。親は子供そのものを受け入れることが大切。自由な気持ちや、伸びてゆくものを受け入れてやるべきだよ
加島祥造
9.
「ダメな自分」であっても「ダメ」と決めつけないことだよ
加島祥造
10.
自然に目を向ける。すると他の人の中にも見えてくる。自分のどこがアンバランスだったか分かるんだよ
加島祥造
11.
みんな、赤ちゃんのときは、素直で明るくて、善の性を持っていただろう?「はじめの自分」にはその人の命を助け、成長させるエネルギーがあり、受け入れると、安らいだ気持ちになれる
加島祥造
12.
30代、40代というのは、社会的にも家庭的にも責任のある地位に就く時期だから“ダブルの縛り”に遭うんだな。付き合う人もだんだんと、その“縛りの中だけ”になってゆく
加島祥造
13.
ボクは「都会の競争」から外れて田舎の教師(信州大学講師)になった。そのころは一番活躍していたから、みんなからは、「加島はバカだな」っていわれたけど
加島祥造
14.
ボクも30代、40代のころは(大学教授、翻訳家などとして)社会の中に入り務めも果たした。ただ、それは「競争社会での喜び」であって「生きている喜び」じゃないんだよ
加島祥造
15.
みんな競争に夢中になって、「負けまい、負けまい」と懸命に働く。会社のためにエネルギーの80%も使ってしまう。どうしてそんなに競争に勝つことばかり求めたがるのかな?恐らくレールから外れるのが「怖い」からだね。
でも、そんな生活を続けていると、肉体的にも精神的にも疲れる。50代、60代になれば、「空っぽ」の人生になってしまうんだよ
加島祥造
16.
求めない――すると改めて人間は求めるものだと知る
加島祥造
17.
求めない――すると今持っているものがイキイキとしてくる
加島祥造
18.
求めない――すると今、十分に持っていると気づく
加島祥造
19.
求めない――するとそれでも案外生きてゆけると知る
加島祥造
20.
求めない――すると自分の時計が回り出す
加島祥造
21.
僕が「求めない」というのは求めないで済むことは求めないってことなんだ。すると体の中にある命が動きだす。それは喜びにつながっている
加島祥造