1.
いかなる暗黒が思想の流れをせきとめようとも、いかなる悲惨が社会に襲いかかろうとも、いかなる罪悪が人道をけがそうとも、完全を求めてやまない人類の潜在力は、それらの障害物を踏みこえて前進せずにはいられない。
魯迅
2.
昔は白黒つけたがって、自分にも他人にも厳しいところがありました。でも年齢を重ね、いろんな人との出会うなかで「みんなそれぞれ事情を抱えているんだ」と感じることが増え、「グレーを受け入れられる人でありたい」と思えるようになった
小池栄子
3.
この国では世間体に嫌われたら有罪なんです。政治国家でなければ、先進国でもない。魔女を火やぶりにして喜んでいる中世の暗黒時代そこものだ。
古美門研介(リーガルハイ)
4.
心配せんでええ。貧乏には二通りある。明るい貧乏と暗い貧乏。うちは明るい貧乏や。しかも最近貧乏になったのと違う。先祖代々、由緒ある貧乏、貧乏五段の黒帯や!
がばいばあちゃん
5.
私は不思議でたまらない、黒い雲からふる雨が、銀に光っていることが。私は不思議でたまらない、青い桑の葉食べている、蚕(カイコ)が白くなることが。私は不思議でたまらない、たれもいじらぬ夕顔が、ひとりでぱらりと開くのが。
私は不思議でたまらない、誰にきいても笑ってて、あたりまえだ、ということが。
金子みすゞ
6.
観にくるだけの客は許されない。黒ミサに参加しなくてはならない。会場に来たからには、ミサをつくるメンバーとしてそこにいなくてはならない
デーモン閣下
7.
白でも黒でもない、曖昧な感情が人間の面白さ
稲垣吾郎
8.
白黒つけないで灰色もいいもんです
リラックマ
9.
道を歩くには幅1メートルあれば十分。しかし、両側が暗黒の崖になっていたら、足が竦んで歩くことなんてできない。一見無駄に思える広い道幅も、心の余裕になっているんだ。世の中に無駄なことなんて何もない。無意味に思える経験も気づかない内に役にたっているんだ
哲学者
10.
カフェ、それは悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように清く、愛のように甘い。
タレーラン
11.
黒はいつの時代にも着られる。黒は何歳でも着られる。黒はほぼあらゆる機会で着られる。黒について、僕は1冊本が書けてしまうよ。
クリスチャン・ディオール
12.
すべての色の女王は黒だった
ピエール=オーギュスト・ルノワール
13.
悲しみは雷雲に似ている。遠方から見ればそれは真っ黒であり、頭上にくればほとんど灰色である。
ジャン・パウル
14.
人間というものは、ほとんど常に感情の色めがねを通して、世界を見るものでそのレンズの色しだいで、外界は暗黒にも、あるいは深紅色にも見えるのです
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
15.
恋は一粒の種。気まぐれと偶然が、黒い土の上に置いた種子であろう。それを育てる太陽や風や雨は、ごくささいなつまらぬ行動である。
畑正憲
16.
働くってのはな、博みたいに女房のため子供のために額に汗して、真黒な手して働く人達のことをいうんだよ。
渥美清
17.
言葉の一つ一つはかの黒の朱のてんとう虫の如く、羽立てて鳴る。微かに鳴る。言葉の一つ一つはすべてが生ける言霊である。生物である。
北原白秋
18.
人間は偉くならなくとも一個の正直な人間となって信用できるものになれば、それでけっこうだ。真っ黒になって黙々として一日働き、時期が来れば“さよなら”で消えていく。このような人間を偉い人だと自分はいいたい。
鈴木大拙
19.
近頃の日本は「白」でなければ「黒」である。その中間の色合いが全く無くなってしまった。その色合いこそが「融通」と言うものである。
池波正太郎
20.
ただひとつの黒が存在するのではありません。多くの黒が存在するのです。
イヴ・サンローラン
21.
何事によらず他に逆らい、人が右といえば左、白といえば黒というつむじ曲りも厄介なものであるがまた、人のいうことは何でもすぐ従い、殊に権勢者の意を迎えて先棒をかつぐ、素直過ぎる人間ばかりでも国は困ったものである
小泉信三