1.
男が成長するとは、自分が持たないものをひとつひとつ確認し、次第にあきらめてゆく行程である
谷沢永一
2.
頭の中で原稿を書いているんや
谷沢永一
3.
後日に思いを残す未練が生じないように、その時点において思い浮かべるすべてを書き尽くすつもりで集約の気分に発してとりかかる姿勢を常に私は基本方針としていた
谷沢永一
4.
何が好きかわからぬうちは、一個の生物であっても一人立ちの人間ではない。
谷沢永一
5.
好きこそものの上手なれ。これ以上に人の生きる道を指し示すのに有効な名句はない
谷沢永一
6.
ローマは一日にして成らず。、、、用意なくして行為なし。人のする仕事は準備と用意の結果である
谷沢永一
7.
才能も智恵も努力も業績も見持ちも忠誠も、すべて引っくるめたところで、ただ可愛げがあるというだけの奴には叶わない
谷沢永一
8.
学問の道で多少でも事を成した人は必ず良き師に恵まれている
谷沢永一
9.
才能ある人物のやむを得ない人間的欠点を、鋭く、しかし暖かく、距離をおいて見るのが、本当の人間通ではないか
谷沢永一
10.
石橋湛山を読まずして、日本現代史に口出しするなかれ
谷沢永一
11.
悟り、という無意味で馬鹿馬鹿しい言葉がある。
谷沢永一
12.
人間にとって、本当に意味のある教科書は、世の中である。
谷沢永一
13.
人を生かすのも殺すのも「評判」なのです。
谷沢永一
14.
「物知り」「理屈屋」が発展すると、「学問のある馬鹿」になります。
谷沢永一
15.
人間の虚栄心をくすぐるのに、「個性的」ほど便利な言葉は見出し難い。
谷沢永一
16.
人の心を動かすものは、才に非ずして誠である。
谷沢永一
17.
世のいかなる人といえども、愛情に餓えているという一面がある。
谷沢永一
18.
人間は常に不完全であり、不完全な人間の思念もまた不完全である。
谷沢永一
19.
人間は腹を立てると頭脳が働かなくなる。
谷沢永一
20.
ハッパをかける、のではなく、慰撫して、いやす、のである。
谷沢永一
21.
人生に必要な赤字の期間を、身をちぢめて恐れる臆病者には、みのり多き黒字が決して訪れぬであろう。
谷沢永一