1.
みじめな思い出が、人生で貴重な財産となるときもある。
柳家小三治
2.
仕事に慣れてはいけない。初めて話すと思え。
柳家小三治
3.
どんなに貧しくても、苦しくても、人間というものは、もし心のままに生きていれば、まるで呼吸をするように、笑いがこぼれるものではないでしょうか。
柳家小三治
4.
時々、笑わせてしまうことがあるんですよ。その時は悔やみますね。笑わせるのは落語の本意ではない。今日の自分を踏み越えてその上に行くには、笑わせるより、笑っていただく。私の舞台の上の世界に誘うっていうのがいい。
柳家小三治
5.
自分をほめるなんてそんなね、ど派手なことはできないですねえ。
柳家小三治
6.
笑いは落語の場合には付きものではあるけれど、必須や義務ではないと思ってます。 結果的に笑っちゃうものはいいんですけど、笑わせることはしたくないですね。 私が楽しんで話していると、それに乗ってきて笑う。お客さんとは時を同じくもつ者どうしの『同志』です。
柳家小三治
7.
ここはこうやるんだよと親切に教えてくれれば、なんとかそのようにできるかもしれないが、それ以上のものはできなくなってしまわないだろうか。
柳家小三治
8.
私にとっては寄席に来るお客さん1人1人が私の審査員で、皆さんが喜んでくださることがいちばんうれしいことです。
柳家小三治
9.
人を理解して、それぞれの立場を一応は納得してあげられる努力をすることが何よりの勉強だと僕は思っている。
柳家小三治
10.
芸には人間性がそのまま出る。芸の勝負はつまるところ人間性の勝負だと思う。
柳家小三治
11.
いくら人から言われても自分が気がつかないうちはどうにもなりませんが、自分でこうと気がついた日にゃこんな強いこたァない。
柳家小三治
12.
落語というのはセリフをしゃべっているのでなくて、その人、その人の気持ちに瞬間、瞬間なっていく。セリフは気持ちの現れですから、セリフから気持ちが入っていくんじゃなくて、気持ちからセリフが出てくるもんだと、わたしは思っています。
柳家小三治
13.
笑わせるもんじゃない。つい笑ってしまうもの。これが芸だと思うんですね。
柳家小三治
14.
いっぱい転んで、いっぱい立ち上がればいい。
柳家小三治
15.
「お前の噺は面白くねぇな」このひとことは効いた。グサっと心の臓を突き抜けた。しかも、どうしたら面白くなるのでしょうかとは聞けない威厳があった。そんなことは自分で考えるのだ、人に聞くもんじゃないという、裏を含んだ口調であった
柳家小三治
16.
知らないうちにその世界に入っているような空間が生まれたら素晴らしい。ふっと気がついてみると、景色が見えて、登場人物を演じている噺家は消えているんです。
柳家小三治
17.
驚きましたねえ。なんだか訳が分からない。なんで私が重要無形だか、国宝だか言われるようなことになっちゃったんですかねえ。
柳家小三治
18.
良くなるなら良くなるでいい。ダメになるならダメになるでいい。どうダメになって行くかが大事。
柳家小三治
19.
若い人に言いたいのは、売れることが成功だとは思わないでもらいたい、ということ。成功したかどうかっていうのは、自分がやってて、喜んでいるかどうかってことですよ。
柳家小三治
20.
本当にうれしいのは肩書じゃないですから。聞きに来てくだすってるお客さまが喜んでくださることが一番のうれしいこと
柳家小三治
21.
今日の自分を明日追い越そう。明日の自分を明後日追い越そう。そういう気持ちで必死なんですよ
柳家小三治