1.
(サブスクは)恐らく死ぬまでやらない。
だって、表現に携わっていない人間が自由に曲をばらまいて、そのもうけを取ってるんだもの。それはマーケットとしての勝利で、音楽的な勝利と関係ない。本来、音楽はそういうことを考えないで作らなきゃいけない。
山下達郎
2.
運、不運でしょう。いい曲であっても、歴史のなかに埋もれているものはいくらでもあるし。「クリスマス・イブ」だって、JR東海のCMがなければ、アルバムの中の1つだったんだから。そんなもんですよ
山下達郎
3.
僕はとにかく、最後の1分、1秒まであがく人間なので。OKなんか出したことないですよ。「ここで時間です」と言われて、諦めるだけで
山下達郎
4.
僕は「夢はかなわない確率のほうがずっと高い」と思う人間です
山下達郎
5.
僕は職人の魂で仕事をしたいと思いますが、自分の昔の価値観や経験則にこだわり過ぎるとたちまち時代に取り残される。それを避けるためには必死に自己変革や学習を続けるしかないのです
山下達郎
6.
最近、音楽の質が低くなった、昔の音楽は良かった、という人がいますが、それは違います。昔も質の低い音楽はたくさんあった。低質の方が多かった。
でもそれらは時と共に忘れ去られ良いものだけが残ってる今だから昔の音楽は良質のものばかりという印象を受けるのです
山下達郎
7.
新人バンドなどがよく説得される言葉が「今だけ、ちょっと妥協しろよ」「売れたら好きなことができるから」。
でも、それはウソです。
自分の信じることを貫いて進歩しなかったら、そこから先も絶対にやりたいことはできない
山下達郎
8.
夫婦でCMに出ないかと誘われたことがあります。2日間の拘束で相当なギャラでした。でもそんなことをしたら、自分の曲が書けなくなります。
曲を書くのは大げさに言えば命を削る作業なので、できなくて苦しんでる時に頭に浮かぶでしょう、またCMに出ようかなって
山下達郎
9.
人間ってね、どんなに強靱な精神でも、結局1000の賛辞より1個の罵倒のほうが気になる動物なので。昔から評論とかほとんど読まないし、特に匿名的なものに影響されるのが大嫌いなので
山下達郎
10.
音楽は嘘をつきませんから、人間と付き合っているよりもずっといいですよ
山下達郎
11.
音楽は音楽でしかないのに。音楽として何を伝えるか。それがないと、誰のためにやるか、誰に何を伝えたいのかが、自分で分からなくなる。表現というのはあくまで人へと伝えるものなので
山下達郎
12.
名が知られていることに何の意味があるのでしょうか。市井の黙々と真面目に働いている人間が一番偉い。それが僕の信念です。
山下達郎
13.
日本のどこかで真面目に働いているファンのために演奏し、歌いたい。
山下達郎
14.
制作方針は昔から、風化しない音楽、いつ作られたか分からないような音楽。耐用年数ばかり考えてきた。
山下達郎
15.
僕の曲は基本的にワンパターンです。好きな響きが少ないので。だから、誇りを持ってワンパターンと言ってます。
山下達郎
16.
10代の時は音楽オタクで、誰も聴かないような音楽を聴いていたんです。全米トップ40も、トップ10にはあまり興味がなくて、目当てはいつも30位あたり。大ヒット曲には見向きもしませんでした
山下達郎
17.
世の中は、やはり形にして出さないと、いくら俺は最高の音楽を作ってるんだと御託こいても駄目なんだ、という教訓
山下達郎
18.
僕は別にそんなことまでして売れたくありません。シングルは『DOWN TOWN』以外にはないです。それでないならやめましょう。別にあと何年下積みしても構わないですから
22歳の時に「売れたくないのか」と聞かれ。
山下達郎
19.
経験則って恐ろしいもので、1回成功するとしがみつくんですよね。それまでの実績にあぐらをかいてると、あっという間に取り残される。
山下達郎
20.
ボイストレーニングはあまり信用してないです。個性をなくすから。僕らはマイクに乗っける声なので、しゃがれ声でもとっちゃん坊やでも、それも個性になる。
山下達郎
21.
若い才能をどうすくい上げて、チャンスを与えるか。それはやっぱり大人の役目だと思う。一昔前のジジイみたいに『いまどきの若いモンは』なんて説教は決してたれたくない。彼らを励ましたり、叱咤したり、できることをやりたい
山下達郎