1.
人には秀でた所もあれば、劣った所もある。一概に人を捨てたり、笑ったりはできない。
山岡鉄舟
2.
無刀とは心の外に刀が無いこと。敵と相対するとき、刀に拠ることなく、心を以って心を打つ、これを無刀という。
山岡鉄舟
3.
名利のため、学問技芸すべからず。
山岡鉄舟
4.
何時何人に接するも客人に接するよう心得べし。
山岡鉄舟
5.
己の知らざることは何人にてもならうべし
山岡鉄舟
6.
殊更に着物を飾り、あるいはうわべをつくろうものは心濁りあるものと心得べし
山岡鉄舟
7.
他を顧して自分の善ばかりするべからず
山岡鉄舟
8.
力の及ぶ限りは善き方に尽くすべし
山岡鉄舟
9.
腹をたつるは道にあらず
山岡鉄舟
10.
幼者を侮るべからず
山岡鉄舟
11.
己の善行を誇り人に知らしむべからず すべて我心に努むるべし
山岡鉄舟
12.
一国を治めるものは、まず手近く自身からしなければならない。親子兄弟一族の治めがついて、さしつかえがないというに至ったならば、この秘法はたちまちに万機に応じることができる。
山岡鉄舟
13.
武士は義のためには、たとえ貧に処するも厭わず、不義のためには、富貴であっても好むところではない。
山岡鉄舟
14.
自然は教師なり、自然を眺めて学び、自然に即して考える。
山岡鉄舟
15.
剣法を学ぶ所以は、ひとえに心胆練磨。もって、天地と同根一体の理を果たして、釈然たる境に、到達せんとするにあるのみ。
山岡鉄舟
16.
およそ大凡人たるものは、誠忠が肝要である。ゆえに時変に接しては死を見ること帰するがごとき確固たる心胆を動かさぬように鍛練が第一である。
山岡鉄舟
17.
道は千載不滅だよ。いかなる大敵でも、道には勝てぬ。
山岡鉄舟
18.
宇宙と自分は、そもそも一体であり、当然の帰結として、人々は平等である。天地同根、万物一体の道理を悟ることで、生死の問題を越え、与えられた責務を果し、正しい方法に従って、衆生済度の為に尽くす。
山岡鉄舟
19.
人である以上は、なにびとに限らず人の本分を尽くさねばならない。人間である以上は、他の動物と異なる人間らしい道を歩まねばならない。
山岡鉄舟
20.
金を積んでもって子孫に遺す。子孫いまだ必ずしも守らず。書を積んでもって子孫に遺す。子孫いまだ必ずしも読まず。陰徳を冥々の中に積むにしかず。もって子孫長久の計となす。
山岡鉄舟
21.
晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は 変わらざりけり
山岡鉄舟
