1.
時が過ぎるのではない。人が過ぎて行くのだ。
田村隆一
2.
人類そのものが愚かなものだと自覚できる人が利口。できない人がバカ
田村隆一
3.
別れは高くつくんだよ
田村隆一
4.
嘘を人生の潤滑油に
田村隆一
5.
仁義すたれば銭湯すたる。銭湯すたれば人情もすたる。
田村隆一
6.
人間は元来、旅をする生きものなんだよ。生まれてから死ぬまでの、長いようでいて、短い旅。人間の生涯は旅をすることなんだ
田村隆一
7.
詩で家を建てようと思うな
田村隆一
8.
言葉なんかおぼえるんじやなかつた。日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで、ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる。ぼくはきみの血のなかにたつたひとりで帰つてくる
田村隆一
9.
ぼくの知つている恐怖はこのような単一な模様を描くことはけつしてなかつた
田村隆一
10.
詩で諸国の人心にやすらぎをあたえようと思うな。詩で人間造りができると思うな
田村隆一
11.
詩が防衛の手段であると思うな。詩が攻撃の武器であると思うな
田村隆一
12.
この世界の夕暮れの、ふるえるような夕暮れの響き
田村隆一
13.
あと50年したら、日本の戦後の本当の文化が花開く。天からか、海の底からか、ずーっと見つめています
戦後50年時のインタビューにて
田村隆一
14.
僕の詩は単純なものだ。遠い国からきた手紙を読むように、別に涙がいるわけじゃない
田村隆一
15.
言葉は文化が作り出した酒である
田村隆一
16.
21世紀は生きたくない。若いみなさんにお任せしたい
田村隆一
17.
雪のうえに足跡があった。足跡を見て、はじめてぼくは、小動物の、小鳥の、森のけものたちの、支配する世界を見た
田村隆一
18.
言葉なんかおぼえるんじゃなかった。言葉のない世界、意味が意味にならない世界に生きてたらどんなによかったか
田村隆一
19.
われわれには手がない。われわれには死に触れるべき手がない
田村隆一
20.
地上にはわれわれの国がない。地上にはわれわれの生に価いする国がない
田村隆一
21.
ウィスキーを水でわるように、言葉を意味でわるわけにはいかない
田村隆一