1.
世界は他人への期待で満ちている。期待を無視する勇気があれば、面倒を楽しむこともできる
ソール・ライター
2.
肝心なのは何を手に入れるかじゃなくて 何を捨てるかだ
ソール・ライター
3.
私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。神秘的なことは、馴染み深い場所で起こる。なにも、世界の裏側まで行く必要はないのだ。
ソール・ライター
4.
写真を見る人への写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時折提示することだ
ソール・ライター
5.
幸せの秘訣は何も起こらないことだ
ソール・ライター
6.
写真はしばしば重要な瞬間を切り取るものとして扱われたりするが、本当は終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ
ソール・ライター
7.
私は無視されることに自分の人生を費やした。それで、とても幸福だった。無視されることは偉大な特権である
ソール・ライター
8.
私は有名になる欲求に一度も屈したことがない。自分の仕事の価値を認めて欲しくなかった訳ではないが、父が私のすることすべてに反対したためか、成功を避けることへの欲望が私のなかのどこかに潜んでいた。
ソール・ライター
9.
いちばん良いものがいつも見えているとは限らない。美術の歴史は、偉大なものが放置され無視され、粗悪で平凡なものが賞賛されてきた歴史なのだ。
ソール・ライター
10.
取るに足りない存在でいることは、はかりしれない利点がある。
ソール・ライター
11.
重要なのは、どこである、何である、ではなく、どのようにそれを見るかということだ
ソール・ライター
12.
人間の背中は正面よりも多くのものを私に語ってくれる
ソール・ライター
13.
ときどき、夜中に目覚め、マティスやセザンヌ、宗達の本を取り出す。それまで気付かなかった細部に、突然、魅かれることがある。絵画は素晴らしい。
ソール・ライター
14.
私は日本の浮世絵のコレクションをもっていた。ボナール、ヴュイヤールも……その時代は、(そこそこ)安く買えたのだ。金が必要になるたびに、これらを売っていった。ソームズは納得いかなかった、と思う
ソール・ライター
15.
19世紀には幸運な人がいた。彼または彼女はフェルメールを12ドルで買えたのだから。
ソール・ライター
16.
私が望んだことは、撮影の結果がファッション写真以上の「写真」になることだった
ソール・ライター
17.
重要なことは、どこで見たとか、何を見たとかということではなく、どのように見たかということだ
ソール・ライター
18.
美術の歴史は色彩の歴史だ。洞窟の壁画にでさえ色彩が施されている
ソール・ライター
19.
彼女が揺り椅子に座って音楽を聴いているのを眺めるのが好きだった。
ソール・ライター
20.
私はソームズと人生を分かち合った。いろいろな問題もあったが、不幸に向き合うよりも、人生を楽しもうとした。それはそんなに悪いことではなかったと思う
ソール・ライター
21.
雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い
ソール・ライター